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忌箱
長編 emoji_events 殿堂入り

忌箱

ぐるぐる 2013年1月6日
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まってたから、一月から学校に登校して3月に卒業した。周りは妙に優しくしてくれたけど、俺は気まずくてCやEとは距離を置いた。 Cは4年前に自殺したらしいけど、俺は長い間地元に戻ってないから疎遠になってて詳しい話はしらない。 いろいろあったから地元とは距離を置いてきたけど、昨年11月に親父が亡くなったから12年ぶりに地元に帰った。 大学卒業の時に一度帰ったけど日帰りで一時間位しかいなかったから、じっくり帰るのは12年ぶり。葬式など全部終わって、すぐ東京に帰ろうと思ったけど、母さんがなんか不憫でギリギリまで実家にいる事にした。 昼間やる事もないんで、12年ぶりに徒歩で田舎町をウロウロしてたら、急にあの廃神社が気になった。 本当は思い出したくもないんだけど、その気持ちに反して神社が気になる!行きたい!と強く思った。 あの時の関係者といえばEだけど12年間疎遠になっていたし、連絡しにくい。仕方なく一人で行った。 歩いてみると、神社は家や学校からかなり遠かったんだなぁと思った。 神社に比較的近かった行きつけのスーパーは潰れてビルになってたり、近くにコンビニや大きなショッピングモールやマンションが出来てたり、12年前とは景観がかなり変わってた。 神社はまだあった。あの日以来の神社だった。俺は急に怖くなった。心臓が高鳴り、手のひらは汗でジトッとしてきた。 引き返そうと思ったけど、わざわざここまで歩いて来て今さら引き返すのも抵抗があって 思いきって恐る恐る階段を昇った。変わらない風景のはずだった。でも変わっていた。 神社は綺麗になっていた。賽銭箱や社や石造りの道も綺麗になっていた。 近くに若い女の子が箒を持って掃除していた。可愛い娘だった。俺は人見知りするタイプだから、普段は絶対に声をかけたりしないんだけど、神社のこの変貌っぷりを目の当たりにして、迷わず声をかけれた。 「すみません。あの…あのですね。10年以上前に神社に来てた者なんですが」 すると女の子は「はい?」と答えた。 関係ない話だけど顔はアッキーナにソックリだった。髪のとても長いアッキーナだった。 「10年くらい前に神社によく来ていたんですよ、実は」 と言ったら 「少しお待ち下さい」と箒を置いて誰かを呼びに行った。 俺は周囲を見渡した。12年前にはなかった神社の横のアパートのバルコニーで洗濯物を干している主婦が見えた。 「どうされま

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