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食事の罠
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食事の罠

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体験者 鈴木 陽介 (仮名)

2022年 東京都 K大学

学生の鈴木は、友達と一緒に昼食を取ることが日課になっていた。

その日もいつも通り、カフェテリアへと足を運ぶ。

途中、構内の植え込みから小さな犬が走り出てきた。鈴木は犬好きで、思わずその犬を抱き上げて頭を撫でた。

柔らかい毛の中に何か異物を感じた。見ると犬の首元から赤い腫れがいくつも見え、その一つが鈴木の手に落ちた。

━━寄生虫だ

鈴木は驚いて犬を放り投げたが、その後は何事もなかったかのようにカフェテリアで食事を楽しんだ。

彼はその時、手を洗うのを忘れていた。

鈴木は授業を受けていると、急にだるさに襲われた。周りの学生との接触が気持ち悪く感じる。どうやら風邪を引いたようだ。

翌日、熱が出て頭がズキズキして起き上がれなかった。病院での診断は「ただの風邪」と言われた。

自宅で療養していると、何かがイライラの原因となっている気がした。医者の説明が不十分で、待たされる時間が長すぎる。怒りが増す一方だった。

『なんでこんなことに!』

気づくと鈴木は自分の頭を叩き始めていた。その時に気づく、体中が痛く、特に首の後ろと脇が腫れ上がっていることに。

力尽きて眠り込んだ鈴木は奇妙な夢を見た。

夢の中で、自室に無数の蛇が這い回っているのを目撃し、怒りが込み上げる。潰しても潰しても、怒りは収まらない。お腹が空いて、手のひらサイズの蛇を掴んで口に運ぶ。

ブチッ バリバリ

それは実に美味い。自然な甘さと、温かい血。何匹も何匹も食べた。

『美味しい……美味しい……』

鈴木は自分の声で目覚め、震えが止まらなかった。頭がぼんやりして涙がこぼれる。最後の力を振り絞って救急車を呼んだ。

大きな病院に運ばれ、血液検査を受けた鈴木に告げられた病名は、「ウイルス性脳炎」だった。

このウイルスは、感染者の脳内で異常な行動を引き起こすことが知られている。混乱、記憶障害、時には攻撃性が増すこともある。

このウイルスについての恐ろしい研究結果もある。

『感染した男は自己中心的になり、女性は過度に依存的になる。社会的な接触が減少し、他者に対する信頼が失われる。』

つまり、このウイルスは人の思考を操るのだ。

生きたまま、心を食べられるということだろうか。

鈴木は治療を受け、今は元気に過ごしている。「時々あの夢を思い出す。美味しさが忘れられない。」

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はじめまして、よろしくお願いします。

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