
友人と一緒に廃工場を探検していると、ひとつの古びた部屋にたどり着いた。そこには、ひんやりとした空気と共に、金属でできた不気味なプレートが置かれていた。
プレートには「猫の墓」と書かれていた。周囲は薄暗く、何かが埋まっているような気配が漂っていた。小さな猫を飼っている私は、ふと不安を覚えた。猫たちは年を取らないのに、私たち人間はどんどん歳を重ねていく。やがて、プレートが埋まっている場所を見つけ、私は思わず手を伸ばして掘り始めた。
しかし、掘るにつれて、何かが動いている音が聞こえてきた。耳を澄ますと、それは不気味な鳴き声だった。体が震え、恐怖で声が出せずにいた。夢中になって掘り進めると、土の中から小さな金属のフレームが出てきた。
そのフレームには、また「猫の墓」と書かれていた。恐れを感じた私は、逃げようとしたが、周囲が急に暗くなり、視界がぼやけていく。
目が覚めたのは、自分のベッドの中だった。心臓がバクバクしている。あの夢はなんだったのか。すると、隣で寝ていた猫が私の顔を見上げ、鳴いた。安堵したが、何かが気になって仕方がない。夜が明け、窓からの光が差し込むと、ふと気づいた。廃工場へ再び行くことはないと決めた。
その日の昼下がり、ふとした拍子に、古い金属製のプレートが手元に転がってきた。何気なしに目をやると、そこには「猫の墓」と書かれていた。息を呑むと、ふと猫が私の足元で転がり、私に向かって言ったかのような気がした。「大丈夫、私を忘れないで。」
その瞬間、私はまたあの夢の続きを見ているのではないかと恐れた。猫の目がどこか遠くを見つめ、まるで何かを待っているかのようだった。
やがて再度眠りに落ちた私は、またあの廃工場にいる夢を見た。今度は、私が掘り起こしたのは猫の骨だった。目が覚めた時、手には金属製のプレートがしっかりと握られていた。あの夢から逃げられないのかと、思わず叫んだ。
家の中に一人でいると、背後から猫の鳴き声が聞こえた。振り返ると、そこには長い影が立っていた。猫の目が光り、そして私は思わず叫んだ。再び夢の中に戻るのだろうか。私の背後には、やはり「猫の墓」が待っているように感じた。
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