
中編
呪物
匿名 3日前
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るや否や、眼球のない目を細めとても嬉しそうな顔をしながら、
「でれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれたでれた」
と狂ったように叫びながら全速力で走ってきたのです。
その後のことは気絶したようで覚えていません。ですが、気づいたら私はベッドで寝ていて横には心配そうな顔をした母がいました。どうやら熱で二日間寝込んでいたようです。熱が下がった私はそのまま祖母の家を後にしそれ以来祖母の家には行っていません。
長文お疲れ様でした。
ここからは今回この話を書いたきっかけについて話します。私は先日祖父の三回忌で久しぶりに祖母の家を訪ねました。従兄弟や祖母との時間を楽しみながら、ふとあの小さい頃に体験したことを思い出しました。祖母と二人きりになった頃を見はからい、私はそのことを祖母に打ち明けました。その瞬間、祖母の顔が真っ青になりボロボロ泣きだす始末。家中大騒ぎで、お坊さんを呼ぶだの霊媒師を雇うだので大変なことになりました。しかしいざお坊さんが来ると皆口を揃えてこう言うんです。
「お気の毒ですが…」
その時初めて、私はことの重大さに気付かされました。どうやら私の開いた箱は、いわゆる呪物で先祖代々引き継がれてきたパンドラの箱みたいなものだったらしんです。昔この地方は疫病が絶えず、それを鎮めるために自らの血液を使っておった糸を使いそのマリのようなものを作っていたそうです。しかし元々村人の少なかったこの地域は、糸を染める血液を充分に集めることができず最終的には村の若い娘を人柱として生贄にしてきたみたいなんです。私が見た生き物はその呪物が具現化したもので、私にしがみついて離れないのだそうです。つまり助からない、祖母がそう教えてくれました。現在私は高校2年、お坊さんには持ってもあと1年と言われました。皆さんには好奇心だけで行動しないで欲しいと思っています。これが私からの最後のお願いです。
(以上、母代筆)
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chat_bubble コメント(8件)
- 間に合うかわからないですが、三峰さんいってください。 あそこはいい意味でも悪い意味でも強いので…希忌
- 母代筆 で締めくくり、以降の作品が投稿されていない… まさか… 早く次の作品を投稿して安心させて。K
- おおこれはシンプルに怖い いいね!菜々氏
- どうせこれもまた悪魔サタンの仕業すから、気になさらない方がいいと思います。もしも助けて欲しいのなら、海外から呼んでくるか、それか神(エホバ)にお願いするかして見てください。ぼんばー50
- 母代筆まから まさか 亡くなって…イリミナ
- いまは、大丈夫なのかなぁ マジで怖いお風呂は入れなーいよーれなし
- 怖いちぃ
- ノンフィクだったらかわいそうあ