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長編

深夜喫茶「見えない交渉」

まなみ 3日前
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答えていない。なのになぜそんな質問? もしかして俺に聞こえないくらい小さな声でやり取りしているとか? 俺は距離を縮めるようにテーブルに近づき聞き耳を立てた。 「なるほど。確かに外にはたくさんの人が行き交ってますもんね。朝になればこの倍くらいはいるのかな」 えっ? 今度は変な受け答えだ。 それに女性は間違いなく何も喋っては、その時だった。 メロンちゃんと女性が座る席の正面、誰も座っていないはずの席なのだが、そこにある窓ガラスには、何かうっすらとしたものが映った。 気のせいか? 目を凝らし、もう一度窓ガラスに目をやる。 視界がぼんやりと滲み、思わず目を擦る。 が、違う。 目がどうとかじゃない、窓ガラスに映る何かが、じんわりと、何か白いものが蠢いている様に見えるのだ。 それはやがて形を帯びていき、白いワンピースの女性が窓に映って…… 「うわぁぁぁっ!?」 無意識に喉から飛び出した叫び声、俺はその場で転げそうになった。 なななな、何だ今のは!? 目を凝らしもう一度窓に目をやる。 何も映っていない。 錯覚? 目をこすりもう一度見るが、やはりそこには何も映ってはいなかった。 「ではどうしても駄目ですか?」 再びメロンちゃんの声。 もはや意味不明だ。 俺にはさっぱり分からない。 頭の中がショートし、もはや投げやりな状態になっていた。 もうどうにでもなれの気分だった。 「あの?」 突然の声。どうやらこれは俺に向けて発した声のようだ。 「へ?あ、はい?」 間の抜けた声で返事を返す。 「どうも交渉には応じてくれないようです」 「こ、交渉?」 何を言ってるんだこの子は? 何だか女性とメロンちゃんが同類に見えてきた。 明らかに二人とも異常だ。 それとも二人はグルで、俺を騙そうとしているんじゃないか? が、なぜそんな事を?と考えると、逆に頭がパンクしそうなので止めた。 今はこの置かれた状況を早く脱せればいい、ただそれだけだ。 「この子は諦めてもいいそうですが、それ以上はだめだそうです。どうしますか?この子だけでも開放してもらいますか?店はそれで落ち着くと思いますけど、」 それを聞いて俺は多少安堵した。とにかく今はこの状況から開放されたい気持ちで一杯だ。 店が落ち着くならそれが一番だ。 「よ、よく分かりませんがそれで、それでお願いします!」 藁にもすがる気

後日談:

  • ある一定数投稿すると、前の投稿が消えてしまうみたいですね。なのでこれを最後にします。

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