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訪問者の静寂の中で
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訪問者の静寂の中で

12時間前
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「こちらの方、郵便物が戻ってきています。」

若手の社会福祉士である僕は、同僚からの報告を受けていた。

それは、僕が手配した緊急の郵便物だった。

「訪問しないの? 電話も通じなかったんでしょう?」

同僚が心配そうに言う。

「……ケアマネがいれば、もう少し安心なんだけどな。」

「そんなこと言わないで。新しいケアマネ事務所が設立されるから。」

僕は公用車で高齢者が住む廃墟のアパートに向かった。

周囲は静まり返り、冬の寒さが身に沁みる。

そのアパートは、かつては賑わっていたが、今では僕以外にはほとんど住民がいない。

階段を上り、目的の部屋の前に立つ。

一瞬、息苦しさを感じ、重い体を引きずるようにノックをする。

返事はなく、心の中で不安が膨らむ。

ダメ元でドアノブを回すと、あっさりと開いた。

「お邪魔します。」

薄暗い室内に足を踏み入れると、すぐに異臭が鼻をつく。

まるで腐った食材が放つ、耐え難い臭いだった。

「また何か…」

口に出しかけた瞬間、目の前の光景が凍りついた。

奥の部屋に目をやると、かつての住人が横たわっていた。

彼は薄暗いベッドの上で、腐敗しきった姿をさらけ出していた。

その瞬間、僕は頭を強打されたような衝撃を受け、意識を失った。

意識が戻ったとき、身体が動かないことに気づいた。

まるで重い鎖で縛られているようだった。

声を出そうにも、口が動かない。

目の前には無数のハエが飛び交っていた。

「うう…痛い…」

頭の中が混乱し、全身が鈍い痛みで包まれている。

何が起こっているのか、理解できない。

「――恐らく、かなりの苦痛があったでしょう。」

検死官が静かに語りかける。

「あのハエは死体に必ず付くものでしょ。生きている人間を食べるものではない。」

検死官はデータを見せながら続けた。

「このハエは特に新しい種で、腐乱した肉を好むのです。」

「彼は脳卒中に襲われた後、じわじわと…。」

「ただ、彼の死因はどうなるでしょうか?」

「ハエが先か、老衰が先か、真相は闇の中です。

役所の職員への恨み言が書かれたノートが見つかりましたが…」

「施設に入れられたことで、最後の別れも果たせなかったという記述がありました。」

「ただし、認知症で文章が支離滅裂になっているので、結局は病死として処理されますね。」

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はじめまして、よろしくお願いします。

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