
短編
オルゴール
匿名 2日前
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近所のおじいさんが亡くなり、お葬式が済んでしばらくしてから娘さんに聞いた話です。
少し前から入院されていて、ずっと娘さんが付き添っていました。
おじいさんの亡くなった日、いつものように娘さんはおじいさんに付き添い、おばあさんは1歳半のお孫さんと自宅に居たそうです。
おばあさんとお孫さんが遊んでいると家電が鳴ったそうで、おばあさんはお孫さんをベビーサークルに残し、廊下にある電話に出ました。
電話は娘さんからで、おじいさんの容体が急変したので病院へ来て欲しいとの内容でした。
電話を切ると、お孫さんは泣いており微かにオルゴールの音も聞こえて来たため急いで部屋へ戻ったそうです。
すると、高さ150㎝程の箪笥の上に置いてあったオルゴールが鳴っていたと…。
オルゴールは蓋を開けると音楽が鳴る仕組みのものなのですが、当然1歳半のお孫さんが届くはずもなく。。
その時はとにかく病院へ急がなくては!との一心でオルゴールの事は気にせず、お孫さんをおんぶして支度を始めたそうです。
そして「さあ、行くぞ!」と玄関へ向かおうとした時、再び電話が鳴りました。
かけて来たのは娘さんで、おじいさんが亡くなったとの連絡でした。
娘さんは「おじいちゃんが知らせてくれたのかねぇ?」と不思議そうに話してくださいました。
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