
長編
顔の一部を欲しがった女性
匿名 1時間前
chat_bubble 2
788 views
やはり綺麗な人だと場違いな感想を抱いて見ていましたが、その女性が私の顔を見た瞬間とても驚いた顔をした後とても懐かしそうな悲しそうな顔で私の顔をゆっくりと愛でるような名残惜しそうな手つきで撫で始めました。
幽霊でもそんな顔をするんだと思いながらも私はそんな顔をされるような覚えは無く戸惑いを覚えました。
「あなたはダメ」
そう言って私に抱きつくようにのしかかられた後その女性は消えていきました。
金縛りはとけ冷や汗で身体中がびっしょりしていたためシャワー浴びましたがその間も後も女性のあの顔と言葉の意味を考えていましたが心当たりもなく答えも出ないためモヤモヤしつつもその出来事からはいつも通りの日常を過ごしていました。それから2年後に祖母の家兼居酒屋で家族みんなで祖母の誕生日の米寿のお祝いをしていました。みんなお酒が入っていて昔話に花が咲きその流れで祖母のアルバムを見ようと言う話になりました。祖母の若い頃時代の写真はとても面白くみんなでワイワイと騒ぎながらみていて祖母の幼い頃の写真を私は見ていました。可愛いな、そう思いながらページをめっくているとある写真を見て凍りつきました。その写真はまだ年長さんになったばかりであろう祖母と祖母の母、その横にとても綺麗な女性が笑顔で写っている写真です。とても微笑ましい
普通ならそう思っていましたが、その女性はあの夜私の目の前に現れた女性の霊とそっくりでした。もちろん瞼と耳は存在していました。
しばらく固まっていた私が気になった祖母がどうしたのかと聞いてきた為、私はあの夜あった出来事を祖母に伝えていました。
その話を聞いた祖母はなせが神妙な顔をしつつも悲しそうな顔でその女性について語り始めました。曰くその女性は祖母の父の愛人だったそうです。祖母の父はお酒が入ると暴力をふるい酷い時は刃物を持って暴れていたそうです。女癖も酷く愛人は取っかえ引っ変えしながらいたそうです。祖母の母はそんな状況に感覚が麻痺していたのか愛人が家にいてももてなしていたそうです。そんな中、祖母は生まれてきたそうです。その女性は何故そんな男の愛人になったのか分からないくらい優しく朗らかな人だったそうで祖母はよく遊んでもらっていたそうです。女性は祖母の父からとても気にいられており特に顔をよく褒めていたと祖母の母から大きくなってから聞いたそうです。
しかしそんな日常も祖母が8歳の頃に終わりを告げたらしく、原因はお酒に酔った父が酷
後日談:
- もし写真の女性があの霊だったら曽祖父に褒められた自分の顔を元通りに戻したくて探していたのかもしれないと供養してくれた人に言われました
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(2件)
- 元通りになるわけないのは子供でも分かるから、その説は反対トクナガ
- 怖すぎて今日眠るか不安になってきました、、、怖がりナイト