
短編
神社の太鼓の音
あ 2日前
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友人の実体験です。
私の住む市にはM山という山があります。そこは高くはなく、幼稚園児や小学生などが、ハイキングがてら登るような低い山です。
Mやまには中腹に古い神社があって、年に決まった日だけ行事が行われ、それ以外は無人で、だれもお参りするような神社ではありません。
ある日の昼頃、友人は子供と二人で散歩がてらM山に登ったそうです。特に何もない天気のいい日だったそうです。
ふたりが中腹の神社のそばまで来たところ、急に霧がでてきて、まわりが真っ白になりました。
そのとき、神社の方から、お祓いのときとかにならす大太鼓の音がきこえてきました。神社の方を見ても霧がふかくて奥まで見えません。
子供が好奇心にかられて行ってみようと言いました。友人もそうだねと言って行こうとしたのですが、やはり霧も深く、太鼓の音以外静まりかえっていたので、なんとなく嫌な気がして、やっぱりやめようと言って子供と山を降りたそうです。
何もない日に神社にはだれもいませんし、太鼓の音がするわけもないのです。
友人もあのときあのまま行ってたらヤバいことになってたかもしれないと言ってました。私もそう思います。
この怖い話はどうでしたか?
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- あのまま行っていたら多分もう戻って来ることはできなかったし、一生あの霧の中でさまよい続ける可能性が高いですね、生きていてよかった、えむ