
これは、私が実際に体験したある冬の夕方の怖い話です。
私は専業主婦の30代。毎月決まったタイミングでショッピングモールに買い物に出かけます。これは、家計を支えるための必要な行動で、いつも通りのルーチンです。
その日は特別寒く、ショッピングモールの駐車場に着いた時、驚いたことに通常よりも多くの車が停まっていました。誰もが買い物を楽しんでいるのかと思いつつ、私は車を停めました。
駐車場の一角に、不自然な形で停まっている車が目に留まりました。その車は駐車枠に収まっておらず、明らかに不審な存在感を放っていました。気を引かれながらも、私は急いでモールに入ることにしました。
モールの中に入ると、いつもは賑わっているフロアが、何か異様な静けさに包まれていることに気づきました。人の姿は見当たらず、まるで私一人だけの空間のようです。少し不安を感じながらも、私は目的の店に向かいました。
その店のショーケースの上に、70代くらいのおじいさんが座っているのを見つけました。彼は薄暗い店内の中で、まるでそこが彼の特等席であるかのように、無表情でじっとしていました。ショーケースは人が座るためのものではありませんが、彼はそこにいるのです。
驚きと恐怖を感じつつ、私はそのおじいさんと視線を交わしました。彼は私の方に顔を向け、低い声で話しかけてきました。「ここに居ることに気付いてくれたのか?」と。
私はその言葉を無視し、急いで買い物を済ませようとしました。しかし、彼がショーケースから降りてくる様子を見て、強い不安に襲われました。直感的に「まずい」と感じ、急いでモールを出ることに決めました。
外に出ると、あの不自然な車が目に入りました。じっくり見ると、その車には高齢者マークがついていました。まさか、あのおじいさんの車だろうかと思い、恐怖が胸を締め付けました。
信号待ちの間、ふとモールの方を振り返ると、あのおじいさんがフラフラとした足取りで出てきました。彼は周囲を見渡し、しっかりと私を探しているようでした。彼は明らかに私を見つけようとしているのです。
私の心臓はドキドキと高鳴り、恐怖が押し寄せてきました。なぜ彼は私を探しているのか、そして何をしようとしているのか、考えるだけで背筋が凍ります。これがただの偶然ではないことを感じました。
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