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長編

祖母の家で見た怪異2

匿名 3日前
怖い 29
怖くない 28
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! 襖の上、欄間のわずかな隙間に、 その隙間を押し広げるように両手をかけ、首を横にして、こちらに入り込もうとして歯をカチカチ鳴らしている青白いおじさんの顔と目が合ったのです。 「え、何?どういうこと?」 もう訳が分かりません。 隣の部屋には祖母が寝ているはず。 祖母に気づかれず部屋に入った? というか、強盗とかなら襖から入れば良い話で欄間から入ろうとする意味なんてありません。 そもそも、欄間を広げるよう両手をかけ、顔をねじ込ませている状態で身体や両足はどうなっているのか? ものの数秒で色んな考えが頭をよぎりましたが、そんなことはどうでも良い! 今、この瞬間も カチカチカチ、カチカチカチカチ、、、 と歯を噛み合わせながら、目を見開いて、顔をねじ込ませ、こちらの部屋に侵入してこようとする顔があるんです。 真っ暗闇なのに、その青白い顔だけはしわの数、仙人か浮浪者のような白髪混じりの髭までハッキリと見ることができます。 「うわー、絶っ対人間じゃない!」 「また見てしまったァ!」 心の中でそう思い、目を瞑ろうとしましたが、恐怖からか目を閉じることができません。 少しずつ、少しずつ男の顔が前に出て、あごから首にかけてのラインが目に入ったあたりで 歯をカチカチと鳴らす合間あいまで「ぁあぁ~」「うぅ"う~」と何か声を発していることに気づきました。 「何もわかりません!」 「何もしてあげられません!」 心の中で必死に唱えながら 「入ってこないでください!」 「帰ってください!」 と願い続けます。 でも、そんな願いも儚くジワジワと確実に顔がこちらの部屋に入ってきています。 男の顔が完全に欄間からこちらの部屋に入り、横に向けていた顔をカクンッと縦にした瞬間! ブワーーーッと青白い顔がKくん目掛けて飛びかかってきました! この瞬間、Kくんは気を失ったそうです。 目を覚ますと朝になっており、和室との境の欄間はピッタリと閉まっていたそうです。 気になって、和室を見に行ったりもしましたがよじ登れるような箪笥も置いてありません。 祖母に話をしたところ、「怖い思いしたんやねぇ」と言いながら、こんなことを教えてくれました。 Kくんの祖父母宅の床下には埋め立てた井戸があるそうです。 昔は地域の人にも使ってもらえるように、と地元に開放していたそう。 井戸に人が落ちる事故や身投げなどもあり、しばらくして水道が通っ

後日談:

  • この話をKくんから聞いた時、自分もブワーッと鳥肌がたちました。 Kくんシリーズ、他にもありますのでまたUPします!

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  • 井戸を埋める儀式をしなかったのか
    防空頭巾
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