
長編
さとし君、ありがとう
ぼろぼろ 2日前
chat_bubble 5
17,470 views
そうです。
母も薄々、そう思っていたそうで
叔父と三人で泣いたそうです。
さとし君、…
私には二つ年上の従兄弟が居たのですが
小学校に入学しても殆ど通学する事なく
この世を去ってしまいました。
その従兄弟が “さとし君” です。
母の話を聞くまでは思いもしなかったのですが
きっと、私がコンビニで見かけた男の子も
“さとし君” だったのではないか?…
そう思うのです。
さとし君、ありがとう。
※ この話には後日談が あります。
叔父の家に残っていたものは処分するはずのもので
“欲しい物があったら持っていけ” と言って叔父は母に
合鍵を渡していたそうです。
そして、あの日、母のエプロンのポケットの中に
その合鍵が入っていたので、すぐに家の中に
入れたそうです。
その時は気が動転していて気付かなかったそうですが
後になって なんでエプロンのポケットの中に
合鍵が入っていたのか不思議に思ったそうです。
叔父から預かった合鍵は自宅や車のキーと一緒に
鍵を入れる小物入れに入れておいたはずだと
母は言うのです。
母が無意識のうちにポケットに入れたという
事なのでしょうか…
最後に、
震災で亡くなられた方々の ご冥福をお祈り申し上げます。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(5件)
- 例えば話しだけど、トイレ話が凄く怖いけど赤
- カルマさん、仰る通りだと思います。この話は怖い体験としてではなく、不思議カテゴリーで投稿させて頂きました。あの時、男の子を追跡しようと思わなければモバイルバッテリーを入手する事も出来なかったわけで…忘れてしまっていた事を反省するとともにシッカリ供養を続けていこうと思わされた出来事でした。お母たん
- 霊が全て怖い存在でなく、身近な人を見守ってくれているとても心強い存在であることを感じさせてくれるエピソードだと思いました。いたましい災害にあわれて大変な思いをされている方は1日でも早い平穏な日常が訪れるようにお祈り致します。カルマ
- 匿名さんも北海道の方でしたか。ご無事で何よりでしたね。さとし君とは あまり遊ぶ機会も無かったので、あの時は正直、さとし君の事も忘れてしまっていて、まさか さとし君だなんて思いもしませんでした…。落ち着いたらお墓参りに行こうと思います。お母たん
- 私も北海道在住です。私の所は震度4、停電ぐらいですみました。色々大変でしたね。さとし 君は、今でもご家族を守っているんですね。暖まる話しありがとうございます。匿名