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短編
空き家の雨戸から
匿名
空き家の雨戸から
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空き家の雨戸から

匿名
2016年7月25日
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いまだにキショ恐い、謎な話。

小学校低学年の頃、両親の用事で俺は知り合いのおばちゃんちに一晩預けられた。

そこの家は柴犬飼ってて、俺は一日目の暇つぶしにそいつを連れて散歩に出かけたんだけど

土地感のないところを、やたらめったら歩き回ったんで迷子になってしまった。

シャイボーイだった俺は他人に話し掛けることもできないし、連れてる犬は役に立たないしでウロウロしてるうちに夕暮れ近くになってしまった。

しかもある場所を通りかかったとき急に犬が足を踏ん張って動かなくなってしまい

俺はそいつ抱えて歩き出したんだけど、異様にクソ重たい犬だったような気がする。

そうやって立ち往生してた場所の右手に2軒つながりのような形の空家があった。

当時昆虫集めに凝ってた俺は、いい虫(カマキリとか)でもいないかと犬をひきずって

そこんちの草ぼーぼーの庭に入り込んだ。

んで、しばらく草をかき分けてるうちにいいかげん暗くなってきてこりゃやばいと顔をあげたとき、空家のほとんどの窓は雨戸しまってたんだけど、俺とこから玄関はさんで向こう側の窓だけ雨戸が少しだけ開いてて、そこから女の人が顔突き出してるのが見えた。

顔つきとか覚えてないけど確か女で、両目閉じたまま顔を左右に振ってたと思う。

とにかくキショイ動きだった。

俺は「ギョエェェェーー!!」と思ったわりに声も出ないまま腰ぬかしたけど

すぐに一目散に空家から飛び出した。

それからどうやっておばちゃんちまでたどり着いたのか忘れたけど、

おばちゃんに半泣きで空家の女のこと言ったら、おばちゃん怒り出して

なんでか分からんけどすぐさま頭をバリカンで丸坊主にされて

その後知らないおっちゃん連れてきて呪文みたいなの聴かされた。

それに出かけてたはずの両親も急遽呼び出されたり結構大事になった。

以来おばちゃんちには一度も行ってないけど犬は結局帰ってこなかったと思う。

すんませんおばちゃん。

つか、これ最近思い出したことなんだけどあれは一体なんだったんだろう。

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