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長編

姦姦蛇螺(かんかんだら)

匿名 2022年4月21日
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ていたのか指先に一瞬くっつき、そのせいで離すときに形がずれてしまった。 その一瞬 チリンチリリン!!チリンチリン!! オレ達が来た方とは反対、六角形地点のさらに奧にうっすらと見えている柵の方から、物凄い勢いで鈴の音が鳴った。 さすがに三人とも「うわっ」と声を上げてビビり、一斉に顔を見合わせた。 B「誰だちくしょう!ふざけんなよ!」 Bはその方向へ走りだした。 オレ「バカ、そっち行くな!」 A「おいB!やばいって!」 慌てて後を追おうと身構えると、Bは突然立ち止まり、前方に懐中電灯を向けたまま動かなくなった。 「何だよ、フリかよ?」と、オレとAがホッとして急いで近付いてくと、Bの体が小刻みに震えだした。 「お、おい、どうした…?」 言いながら、無意識に照らされた先を見た。 Bの懐中電灯は、立ち並ぶ木々の中の一本、その根元のあたりを照らしていた。 その陰から、女の顔がこちらを覗いていた。 ひょこっと顔半分だけ出して、眩しがる様子もなくオレ達を眺めていた。 上下の歯をむき出しにするように、い~っと口を開け、目は据わっていた。 「うわぁぁぁぁぁ!!」 誰のものかわからない悲鳴と同時に、オレ達は一斉に振り返り走った。 頭は真っ白で、体が勝手に最善の行動をとったような感じだった。 互いを見合わす余裕もなく、それぞれが必死で柵へ向かった。柵が見えると一気に飛び掛かり、急いでよじのぼる。上まで来たらまた一気に飛び降り、すぐに入り口へ戻ろうとした。 だが、混乱しているのか、Aが上手く柵を上れずなかなかこっちに来ない。 オレ「A!早く!!」 B「おい!早くしろ!!」 Aを待ちながら、オレとBはどうすりゃいいかわからなかった。 オレ「何だよあれ!?何なんだよ!?」 B「知らねえよ黙れ!!」 完全にパニック状態だった。 その時 チリリン!!チリンチリン!! 凄まじい大音量で鈴の音が鳴り響き、柵が揺れだした。 何だ…!?どこからだ…!? オレとBはパニック状態になりながらも、周囲を確認した。 入り口とは逆、山へ向かう方角から鳴り響き、近づいているのか音と柵の揺れがどんどん激しくなってくる。 オレ「やばいやばい!」 B「まだかよ!早くしろ!!」 オレ達の言葉が余計にAを混乱させていたのはわかってたが、急かさないわけにはいかなかった。Aは無我夢中に必死で柵をよじのぼった。 Aがようやく上りきろうかというそ

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