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長編

姦姦蛇螺(かんかんだら)

匿名 2022年4月21日
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んなんでビビってんじゃねえよ!」 柵の異常な様子に怯んでいたオレとAを怒鳴り、Bは持ってきた道具あれこれで柵をぶち壊し始めた。 破壊音よりも、鳴り響く無数の鈴の音が凄かった。 しかし、ここまでとは想像してなかったため、持参した道具じゃ貧弱すぎた。 というか、不自然なほどに頑丈だったんだ。特殊な素材でも使ってんのかってぐらい、びくともしなかった。 結局よじのぼるしかなかったんだが、綱のおかげで上るのはわりと簡単だった。 だが柵を越えた途端、激しい違和感を覚えた。 閉塞感と言うのかな、檻に閉じ込められたような息苦しさを感じた。 AとBも同じだったみたいで、踏み出すのを躊躇したんだが、柵を越えてしまったからにはもう行くしかなかった。 先へ進むべく歩きだしてすぐ、三人とも気付いた。 ずっと付きまとってた音が、柵を越えてからバッタリ聞こえなくなった事に。 正直、そんなんもうどうでもいいとさえ思えるほど嫌な空気だったが、Aが放った言葉でさらに嫌な空気が増した。 A「もしかしてさぁ、そいつ…ずっとここにいたんじゃねえか?この柵、こっから見える分だけでも出入口みたいなのはないしさ、それで近付けなかったんじゃ…」 B「んなわけねえだろ。オレ達が音の動きに気付いた場所ですら、こっからじゃもう見えねえんだぞ?それなのに、入った時点からオレ達の様子がわかるわけねえだろ」 普通に考えれば、Bの言葉が正しかった。禁止区域と森の入り口はかなり離れてる。 時間にして四十分ほどと書いたが、オレ達だってちんたら歩いてたわけじゃないし、距離にしたらそれなりの数字にはなる。 だが、現実のものじゃないかも…という考えが過ってしまった事で、Aの言葉を頭では否定できなかった。 柵を見てから絶対やばいと感じ始めていたオレとAを尻目に、Bだけが俄然強気だった。 B「霊だか何だか知らねえけどよ、お前の言うとおりだとしたら、そいつはこの柵から出られねえって事だろ?そんなやつ大したことねえよ。」 そう言って奧へ進んでいった。 柵を越えてから二、三十分歩き、うっすらと反対側の柵が見え始めたところで、不思議なものを見つけた。 特定の六本の木に注連縄が張られ、その六本の木を六本の縄で括り、六角形の空間がつくられていた。 柵にかかってるのとは別の、正式なものっぽい紙垂もかけられてた。 そして、その中央に賽銭箱みたいなのがポツンと置いてあった。 目にした

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