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長編

姦姦蛇螺(かんかんだら)

匿名 20時間前
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か?では、腕は何本でしたか?」 「腕は六本でした。左右三本ずつです。でも、下半身はありませんでした」 オレとAは、互いに確認しながらそう答えた。 すると急におっさんがまた身を乗り出し、オレ達に詰め寄ってきた。 伯父「間違いねえのか?ほんとに下半身を見てねえんだな?」 オレ「は、はい…」 おっさんは再びBのお母さんに顔を向け、ニコッとして言った。 伯父「お母さん、何とかなるかもしれん」 おっさんの言葉に、Bのお母さんもオレ達も、息を呑んで注目した。 二人は言葉の意味を説明してくれた。 葵「巫女の怨念を浴びてしまう行動は、二つあります。 やってはならないのは、巫女を表すあの形を変えてしまう事。見てはならないのは、その形が表している巫女の姿です」 伯父「実際には、棒を動かした時点で終わりだ。必然的に巫女の姿を見ちまう事になるからな。だが、どういうわけかお前らは、それを見てない。 動かした本人以外も同じ姿で見えるはずだから、お前らが見てないならあの子も見てないだろう」 オレ「見てない、っていうのはどういう意味なんですか?オレ達が見たのは…」 葵「巫女本人である事には変わりありません。ですが、かんかんだらではないのです。あなた方の命を奪う意志がなかったのでしょうね。 かんかんだらではなく、巫女として現われた。その夜の事は、彼女にとってはお遊戯だったのでしょう」 巫女とかんかんだらは同一の存在であり、別々の存在でもある…?という事らしい。 伯父「かんかんだらが出てきてないなら、今あの子を襲ってるのは、葵が言うようにお遊び程度のもんだろうな。わしらに任せてもらえれば、長期間にはなるが何とかしてやれるだろう」 緊迫していた空気が初めて和らいだ気がした。 Bが助かるとわかっただけで充分だったし、この時のBのお母さんの表情は本当に凄かった。 この何日かでどれだけBを心配していたか、その不安とかが一気にほぐれたような、そういう笑顔だった。 それを見ておっさんと葵も雰囲気が和らぎ、急に普通の人みたいになった。 伯父「あの子は正式にわしらで引き受けますわ。お母さんには後で説明させてもらいます。お前ら二人は、一応葵に祓ってもらってから帰れ。今後は怖いもの知らずもほどほどにしとけよ」 この後Bに関して少し話したのち、お母さんは残り、オレ達はお祓いしてもらってから帰った。 この家の決まりだそうで、Bには会わせてもらえず、ど

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