
長編
『貸してぇ~』
ぼろぼろ 3日前
chat_bubble 3
21,736 views
ママも知る事になったそうです。
「そうか。当時はYちゃんも桃子ちゃんも結婚してて
暫く お店にも来てなかったもんね。知らないわけだ。」
そこでNさんの話は終了となりました。
Nさんに お金を貸さなかった事は正しかった…
それは当時も今でも そう思います。
仮に、私とYが お金を貸してあげたところで
20代のOLが用立てられる額で会社が どうにか
なっていたとも思えませんし。
でも、どうにも後味が悪いのです…
ママ曰く、
「気にしない、気にしない。桃子ちゃん達は何も悪くないよ。」
「自分よりも若い女の子を頼った時点で あの人は既に堕ちてたの。」
ママの言葉には説得力が あり、安心させられるのです。
※追記
先日、ママからNさんの話を聞いてから 当時の事を思い返して
Nさんに関連した話を投稿させて頂きましたが、
何か忘れている事が あるような気がして、ずっと考えていました。
そして、思い出した事をもう一つ…
当時は携帯電話など普及していない時代で、家電のみでした。
仕事から帰ると留守電を確認するのが日課だったのですが、
ある時から女性の声で留守電が入るようになりました。
「主人を返せ」
「何もかも知ってるんだから」
「泥棒猫」
そのような言葉が残されていました。
初めは相手の女性に まったく心当たりが無かったのですが、
「金の切れ目が縁の切れ目」
「金の無い男と地獄に堕ちろ。あーははははは」
そのメッセージで相手の女性が Nさんの奥さんだと気づきました。
が、私の電話番号はNさんにすら教えていないのに、なんで奥さんに
分かったのか…
しかも、Nさんは常連客でしたが、奥さんは お店には来た事が無く
面識すら無かったのです。
ママに相談すると、ママも困惑していました。
「Nさんの奥さん、子供を連れて実家に帰ったって聞いたけど…」
結局、なんで私の電話番号が奥さんに知れたのか、なんで私とNさんの仲を
疑っていたのか 分からず仕舞いでした。
この件を思い出して、ふと、思ったのですが、ママが私に
負のオーラが まとわりついていると言った 〝それ〟 は
実はNさんの念ではなく、奥さんの念だったのでは?…
今更ながら、そう思い ゾッとしています。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(3件)
- ママさん強い!物好きの魔女
- 匿名さん、生き霊は厄介だと聞きますが、ママの力が勝っていたのか、私が鈍かったのか(笑)、とりあえず何事も無く現在に至ります。お母たん
- 生き霊マジ怖い。匿名