
長編
廃墟にいた少女
匿名 2日前
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このお話は生きている人間のお話なので、全く怖く無いです。
それっぽいタイトル付けてごめんなさい。
状況的に、一瞬だけ怖い場面が有ったので、烏滸がましくもここのサイトで書かせて頂きました。
幽霊とかそう言うのでは無いので、そちらの方を期待なされた皆様には、ご足労おかけして、大変申し訳有りません
m(_ _)m
では参ります。
平成20年代前半の時のお話です。
岩手の八幡平市をドライブしていたら、松尾◯◯の近くに差し掛かり、有名な廃墟がある事を思い出しました。
その廃墟は、色々と幽霊の噂の有る廃墟では有りましたが、日中にサバゲーをしている人達が居るとか、県内外から廃墟マニアが大勢訪れているとか、観光地としてもそこそこの人気スポットと言う事もあり、明るい話題も多かったので、幽霊話のことなど気にも止めずに近寄りました。
時期としては8月初旬で、時刻は午後7時ぐらいだったと思います。
辺りはだんだん夜の闇に包まれ、遠くに廃墟が薄っすらと見えるぐらいでした。
蒲鉾型の屋根をした建物(恐らく昔の体育館でしょうか)を道路側から見ていた時です。何かが擦れる様な音が視界外から聞こえてきたので、そちらに目を向けると、そこには白い服を着た少女が立っていました。
ゴスロリとでも言うのでしょうか?
中世ヨーロッパの貴婦人のような出で立ちで、ドレスには華やかな装飾が施されていました、足元を見ると何故か裸足でした。
その表情は疲れきった顔をしており、頰には涙が伝っていました。
私が気づいた時点で、接近距離は5mも無かったかと思います。
『出た!』
普通の人はそう思うでしょう。
私もそう思いました。
ですが、ですがなんです。
その少女、とてつもない美人さんだったんです。日向坂46の小坂さんとか、本田翼さんみたいな、ああいう切れ長の目に整った感じの顔でした。
(小坂ファンと、ばっさーファンの皆様ごめんなさい)
恐怖感が先行していたら、一目散に逃げていたのでしょうが、生涯で一度会えるか会えないかと思う程の美人さんを前に、私は逃げる事を忘れ、すっかりフリーズしてました。
その少女が私の元まで近づいてくると、こう言いました。
「車に乗せてもらえませんか?帰れなくなったんです」
ん? 幽霊じゃない??
彼女は紛れもなく生きている人間でした。
事情を聞いてみると。
その少女はその日の朝、友達2人と盛岡市(岩手県内では最大規模
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- 単に彼女の情報を何にも聞き出せなかったから次の接点を持つ事が不可能になって悲しいって事でしょ。って書いてあるし。それとも俺の論点がズレてるのか? まあ何にせよ一瞬でも驚く場面は無く、単に良いお話し。ホラー要素皆無。いや、でも楽しかったよw麟太郎
- 少女が直接連絡をしてるので、赤の他人の可能性は極めて低いですが。 まぁ、ピックアップの合流地点に、少女が赤の他人を呼び寄せてたら話は別ですね。塩麹
- 親御さんかもしれないと思ったのが赤の他人の悪い人の可能性もあるということ?1