
短編
実家の曇りガラスに写った者
匿名 2日前
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今から10~15年くらい前、居間で家族揃ってホラー系の特番をテレビで見ていました。私はまだ幼稚園~小学生だったため、非常に怖くなってしまい、「違う番組に変えて!」と父にお願いしたのですが父は「ビビりだなぁ」の一点張りで変えてくれませんでした。日頃父はとても優しく尊敬できる人だったのですが、おふざけで時々からかってくる人でした。
我慢してテレビを見ていると、その番組はスペシャルだったようで、心霊現象の調査系の話をやっていました。
その内容は「防犯カメラの映像に、ソファーの死角などから人の手が現れるというもので、最近全国でそのような現象が多発しているから、調査しよう」というものでした。
そして番組で調査を進めていくうちに、調査班の車の助手席側の窓から手がてでくる様子がカメラに納められて、スタジオのゲストが唖然とするという内容でした。
テレビ内では「○○という妖怪が似たような事をする」という専門家の話で番組は終わりました。
番組が終わると同時に、母から「雛人形の飾り付けしてしまおう」と言われ、怖いから嫌だ、と渋ったものの強制的に座敷に連れていかれ、雛人形の飾りをしました。そして一時間くらいかけて雛人形の飾りつけが終わり、私は母に「怖いから一緒にお風呂はいって」とお願いをしました。母は快く了承してくれて、二人でお風呂に入ることに。私は番組のせいもありあまり周りを見たくなかったので一部始終目を瞑り、お風呂場の鏡や外の窓を見ないようにしていました。そのこともあって何も起こらず風呂場を後にし、脱衣所に行きました。母に甘えて服を着せて貰っていると廊下と脱衣所を仕切っている曇りガラスから人の顔が思いっきり現れました。私は方針状態になり、母に「何あれ」というと母もそれを見てしまい「見ちゃダメ!!」と私の顔を手で隠してくれました。そして20秒くらいたった後、母が父にイダスラしたのではないかと確認しにいったのですが、父は家の作業場で仕事をしていたのであり得ないとのことでした。
というのが私が体験した怖い話です。
今でも母はその事を覚えており、その事を話すと「怖いから辞めて」と泣き顔になります。
関係ないですが、その事件があったころから、何故か鼻の嗅覚が過敏になり、時々ショッピングセンターや町の中で線香のような匂いがしてくるようになり、母と二人で「匂いするね、、」と話しています。
後日談:
- 子供の頃だったので正確な年は覚えていませんが、その番組か放送されたのは2000年~2010の間だったのは覚えています。ちょうどひな祭りの時期にやっていた特番だったので調べることはできると思いますが、私は調べたいとも思いません。
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- いい怖い話です。ゾッとしました。ダムハット