
長編
K動物病院と連続殺人事件の迫間
匿名 18分前
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菓子を奪って逃走しました。」
O商店は二階部分が店舗の入口で歩道に面しており、斜面下の一階部分が店主家族の居宅として使用されていたようだった。
Sは二階からO商店跡へ入ろうとするものの、あまりにも荒れ果てているせいで、不安に思ったのか、屋内には入らなかった。
「見て下さい。辛うじて建物は残っているものの、屋内はボロボロで、今にも崩れそうです。だから中には入らないようにした方がいいですね。」
外から屋内を端から端まで撮影した後、なぜか土砂に半分ほど埋まった、二階から一階へ続く階段を黙ってしばらく撮っていた。
「今、階段の下から何か音がしたような気がしましたが・・・。」
Sは階段下を凝視しているようだった。
「な、何か足音のような音が、一階から階段に向かって近づいて来ているように思います。」
Sの映像からはやや緊迫感のようなものも感じられるが、映像にはそんな音は入っていない。
「あああ、あれは・・・・さっきの女です!浄水場にいた気持ち悪い女です。しかし、ここへの道は一本道で、私はバイクで浄水場から移動してきているので、女が私より早く、ここに来ることは物理的にあり得ません!」
Sはかなり焦っているようだが、映像にはやはり、そんな女はどこにも映っていない。
「あ、あの女はやはり人間ではない、幽霊です!」
そういうとSは走り出したが、なぜか元来た道ではなく、駅の方に下っていった。
焦っていたせいか、録画は停止しないまま、そのまま映像は撮られており、Sは線路沿いまで来た。すると北方にあるトンネルから列車の音が聞こえる。
「ま、まずい、あの女が追うて来た(追って来た)!」
スマホは手に握られた状態なので、本当に女が追って来ているのか、映像では分からない。
Sは歩道が続く北へと、線路沿いを走っていくが、列車の走行音は段々大きくなってきて、警笛を鳴らし始めた。列車はどうやらトンネルを出て、駅に近づいているようである。
「フォーン、フォーン、フォーン」警笛音と走行音は益々大きくなり、Sの方に近づいているようだった。
「あっ!」
そう言うとSは転倒したようだった。どうやら、歩道を塞いでいた倒木か何かに足を引っ掻け、転んだようである。と、同時に映像は飛び、急に真っ暗になって、一定時間が経過後、切れた。転倒した際、Sの手からスマホが投げ出され、地面に落ちたようで、しばらく真っ暗な映像が続いた後、切れた。
が、何か映像に違
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