
長編
K動物病院と連続殺人事件の迫間
匿名 18分前
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これは去年失踪した友人Sの話。心霊スポット巡りが趣味のSはある日
「凄い心霊スポットが〇県にある。」と、連絡してきた。
「凄いって、何が?」と訊くと
「そこに夜、行ったら、ほぼ確実に心霊現象が体験できて、その映像をいろんなユーチューバーが公開しゆうぞ(しているぞ)。」と興奮気味に言う。
Sが言うにはそこは「K動物病院」という廃病院で、関東在住の者がその物件を借りて、心霊現象を体験したい者たちに有料で一夜、貸しているという。
そこでは平成時代後期、廃屋になってから殺人事件が起こったが、加害者も自殺しており、且つ、心霊体験物件として貸し出す際、最初に、管理人の依頼で試しに宿泊した者も自殺したという、いわくつき物件。
その事件は「SM殺人事件」と呼ばれているもので、あるSMサークルが、病院が廃墟になってから、病院や隣接している院長宅に不法侵入し、勝手に使用していた。
そのプレイの中で、コンクリート造りの頑丈な大型犬用の檻に、M男を内壁の鉄製リングに鎖で繋ぎ、1~2週間、閉じ込める、というものがあったのだが、食事も檻内でドッグフードだけだったらしい。
その男はこういう過酷なプレイが初めてだったため、精神に異常を来し、檻での収容期間が終了し、S嬢が鎖を外しに檻内に入ってきたところ、殴り倒し、逆にS嬢を閉じ込めてしまった。
そして他の部屋から刃物を取って来て、S嬢を滅多刺しにして殺した。その後、M男は帰宅すると自殺したから、この事件は被疑者死亡のまま書類送検されているらしい。
その滅多刺しにされて殺された際の血飛沫や血溜りが夥しい血痕となり、今でもその檻の床等に残っているのである。
そこがこのK動物病院の人気の一つだが、これを聞きつけた関東在住のK氏がこの物件を借り受け、毎日、夜から翌朝まで、貸し出すサービスを開始することにした。
K氏は同様のサービスを行う物件を関東にも借りているのだが、サービスを開始する前に必ず、試しに特定の依頼した者に物件に泊まって貰っている。それは貸出サービスを行っても問題がないのかどうかを確認するため。
K動物病院でも30代の女性に、試しに宿泊して貰ったのだが、その翌日、この女性も帰宅後、自殺してしまう。それは薬(睡眠薬か)の過剰摂取によるもの。
そこでK氏は警察立ち合いの元、病院内と院長宅に設置している監視カメラを確認したところ、女性は院長宅の二階に荷物を置くと、一階の仏間に直
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