
長編
K動物病院と連続殺人事件の迫間
匿名 18分前
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路沿いを自分が必死に走っている夢らしいが、まるで何かに追われているかのようで、その間、ずっと汽車の警笛が鳴り響いている、と。
その時、私はただの夢だろうと思っていたのだが、まさかSにあんな災難がふりかかることになろうとは。
また、SはK動物病院に行った後、同じI町内の、昭和期に発生した某連続強盗殺人事件の二ヵ所の現場に行くとも言っていた。K動物病院に近い方は殺人現場で、もう一ヶ所は強盗現場。
後者は私も行ったことがあるが、今でも一日に数える位しか本数のない列車以外では、徒歩でしか行けない寂しい所。その時はそこが強盗現場とは知らなかったが、半世紀以上経った今でもその現場は廃屋として姿を留めている。実はこの付近でもSが訪ねる前、忌まわしいことが起こっていた。
K動物病院については、私なりに調べてみたが、病院が稼働している頃にも殺人事件があったようである。が、その事件は不可解な点があり、監視カメラに犯人の姿は映っておらず、手掛かりも一切なく、犯人は捕まっていないらしい。被害者は病院のスタッフで、温厚な性格だから人から恨みを買うことはない、という。
それ以後、夜間、病院の窓に白い人影が映ることがあるという。
この時から「死の連鎖」が始まっていたのだろうか。一つの動物病院で関係者二人が殺され、二人が自殺する等、尋常ではない。呪われている、としか思えない。
それからSとは、動物病院等へ行くと言っていた日以降、連絡が取れなくなった。実家に連絡しても、やはり連絡は取れない、という。何か胸騒ぎを覚えた私は、次の休日、K動物病院や連続強盗殺人事件現場等、Sが巡ると言っていた地を回ってみることにした。
K動物病院は思ったより廃墟感が強く、院長宅の門もツタが絡まり、閉まらなくなっており、ここに毎日、ユーチューバーたちが来て、宿泊しているのが信じられないほどだった。
次は山手にある殺人事件現場の旧浄水場に行った。東側に空き地があるが、ここに昭和期、管理人の宿舎があったのだろう。宿舎に昭和中期のある深夜、複数の県で殺人を犯した犯人が押し入り、管理人の一家5人を斧で惨殺した。
翌日、発見された時、管理人の4歳になる孫は顔の上半分がなくなっており、たまたま帰省していた30歳の長女は瀕死の状態のまま強姦され、その後、更に斧を振るわれ、息の根を止められていた。
この側の動物霊園で作業していた作業員にSのことを聞いてみたが、手掛かり
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