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長編

境界戦線

匿名 2日前
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約束の日が来た。ずっと朝から心が落ち着かない、3時頃、オカルト研究会の3回生キタジマ副部長の迎えを公園の隅っこで煙草をふかして待った。半分ほど吸ったところで軽い笑みを浮かべて飄々と先輩はやって来た。「いたいた、なんだ煙草吸うんか〜、じゃ行こうか。」早速先輩のの車に乗り込んだ。前回のバイトでは一歩間違えたら死んでた可能性がある危険な仕事だったが、流石に今回はないだろう、給料が前回の倍なのが気になるが、簡単な仕事らしいので信じよう。またアニメの話で盛り上がっていると、車は見覚えのある道を進んで行る、あれ?この前通った道では?とてもとても嫌な予感がする。 前に来た山の麓の集落の民家にたどり着いた。古めかしい建物でこの地一番の名士の屋敷だそうだ。門をくぐって玄関前に車を付けると程なくして屋敷の主人が出てきて出迎えてくれた。「この度は良くお越しくださいました。さぁ中ににお入りください。」土間で靴を脱ぎ、黒光りする廊下を抜けて畳の居間に通された。座るなり熱いお茶を出してくれた。私がお茶を飲んでいる横でキタジマさんがすぐに真剣な顔で主人と話し始めた。「今、どんな状況ですか?」「‥‥前よりも酷くなってます。ここ連日で目撃が増えてます。そろそろ集落の皆の限界が近いかと。準備は整っております、いつでも行けます。」先輩は腕を組んでふぅーと息を吐くと天井を見上げてしばらく押し黙った。何かを思案してるようでもあるし、口の端は笑っているようでもある。「わかりました。本日で片をつけようと考えております、そのために彼を連れてきました。ご安心ください。」 簡単な仕事と聞いていたが、ちょっと簡単に済みそうにない気がするが仕方がない。先輩は最後の支度があるからと主人共々出て行ってしまい、私は居間に一人取り残されてしまった。灰皿があるので遠慮なく一服してTVを観ながら戻りをのんびりと待った。 夕方、いよいよ暗くなりかけた頃。「待たせたね、では行こうか」いつの間にか神主みたいな格好に着替えた先輩が手招きするので、どこに行くのか知らされぬまま、外に出て後をついて行った。屋敷を出て集落と山の中間辺りの開けた四辻にきた。四方からの道のど真ん中に不自然に電柱が建っている。つい今しがた建てたのだろうか?土の色がそこだけ違う。しかもなんか変な器具が上に付いている。「柱に背を付けて立ってくれないか?」促され真っ直ぐ立った。「では目をしっかりつぶって、そのままの姿勢で

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