
長編
修学旅行から連れてきた者
Awf 2017年8月6日
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私が体験した話。
実話なので、全然怖くないしオチもないです。
私が通っていた高校では、広島、大阪、京都、奈良に修学旅行で行きました。
まぁ、修学旅行先では特に何もなかったのですが、自称霊感少女のクラスメートが広島でめっちゃ泣いてる場面とかあったぐらいです。
当時の私は、霊感は別に無く、今も無いですけど
まぁ、いるのかもしれないな〜くらいでした。
修学旅行も終わり、無事に家に着いてホッと一息ついたときに、
なんだか家が不思議な雰囲気がしました。
なんだか、暗いような寒いような。
それでも久しぶりに会う家族との会話が楽しくて、お土産あげたり盛り上がって、
さっさと寝ることにしました。
電気を消して、布団にはいりすぐ寝たと思います。
すると真夜中。
突然の金縛りにあいました。
金縛り初体験だったので、おおー!これが噂の金縛りかぁ!と興奮し、
金縛りって、疲れてるときになりやすいときいたので、
修学旅行で疲れてんだな…と思いそのまま目を閉じて就寝。
次の日は学校が休みだったので、姉に大興奮で金縛りにあったことを語ったと思います。
んで、夜になり
また真夜中に金縛りに。
2日続けてなんて修学旅行って、すごく疲れるんだなぁと思っていたんですが、
金縛りって、体は動かないけど目だけ動かせるので、キョロキョロあたりを見回しました。
すると、なんかぞくっとしてきて、
自分の頭の上に目線を移したときに
長い髪がチラッと見えたんですよね。
一気に身体中がザワザワっとしてきて、
ふと、これって見つめられてるんじゃないか?見下ろしてるんじゃないか?って思ったら、もう恐怖でどうにかなりそうでした。
家族にあんなに髪長い人もいませんでしたし。
気絶したのか、気付いたら朝になっていました。
で、また夜に金縛りにあいました。
3日続けて金縛りにあうなんて、1日目初金縛りとか喜んだ自分馬鹿野郎と思ったのですが、
そういえば、金縛りは疲れているときになりやすく、なおかつ幽霊(ってゆう幻覚)を見やすいと聞いていましたので、
あー、今日見えても幻覚だ幻覚だと言い聞かせてました。
すると、また長い髪が見えて、ちらりと白い着物のスソが見えた気がします。
幻覚でも無理だ…と、思いながら気付いたら気絶していました。
3日連続で金縛りにあったので、
さすがに精神的に疲れてしまいどうしようか悩んだ末に
電気つけて寝ればいい!という考えになり、
その日から電気をつけて眠ることにしました。
それからの数日間は快適に眠れ、金縛りにあうことなく過ごせました。
いつも金縛りにあってたときは、ベッドがあるのに何故かベッドで眠らず
床に布団を敷いて眠っていたのですが、
金縛りから解放されてからは何故かベッドで眠るようになりました。
ベッドは部屋の隅に置き、私はいつも仰向けで寝ていました。
そしてある日。
電気を消して寝てしまい、真夜中にまた金縛りにあいました。
ベッドの頭の方を壁にくっつけていたので、枕元には立てないだろうと思っていたのですが、
金縛りの体勢がいつもと違い、壁に背を向ける形で、顔は部屋を見渡せる、横向状態でした。
いつもと違うのは、またより一層怖かったです。
まぁ、この時点でこれ本当の心霊体験だなと実感したのですが。
暗闇の中で私から見て向こうの右端のほうから、
ぼんやりとした光がでてきました。
提灯のようなぼんやりとした光です。
それが徐々に縦に大きくなりました。
私は訳もわからずそれをじっと見つめていました。
するとよくよく見たらその光は人の形をしていて、死装束っていうのかな?白い着物を着ていました。それが、ススーッと斜めに動いていきます。その後ろにもまた、ぼんやりとした光がでて
人の形になり、前の人の後ろにピタリとくっつき、ススーッと斜めに動きました。
私の足元を通り過ぎ、壁へ消えていきます。
そんな光が何人も何人も、しかも行列で目の前を横断していくのです。
幸いなことに、その人達は私のことなんか気にしていないし、私の存在に気づいていないのか、
まっすぐにまっすぐにススーッと通り過ぎていきます。
女性や男性や老人など、様々な人達がぼんやりとした光をまとって消えていきます。
最初は恐怖でしたが、どんどん落ち着いて着た私は
なんか綺麗だな〜いつ終わるんだろ?と思って見ていました。
すると、最後尾の人が通り過ぎ、また部屋は真っ暗になりました。
真っ暗になり、幽霊も全員どこかへ消えたはずなのに金縛りがとけません。
そこで私は気づいてしまったんですが、1人だけ残っていたんですよね。
提灯のような光の人達は、斜めにまっすぐ消えていったのに、
その最後の1人は、体をこちらに向けて、明らかに私を認識していました。顔は俯いていましたが。
その人は、光ってもいなくてそこに本当にいるかのような存在感で、
でも身体中から汗が止まらなくて、本当にやばいやつって感じがしました。
あ、この人いつも私を見下ろしてた女の人だ、と気づいた瞬間。
ガッと俯いていた顔をあげ、私を見ました。
やばい、目が合ったと思ったら
スーッと私の近くまで進んできて、ピタリとベッドまできました。
抵抗もなにもできない私は、ただその人がなにするのか凝視するしかなく、
ずっと見ていました。
すると、月明かりに照らされて青白い顔が見えたんですが、真っ赤な口紅がすごく印象的でした。
怒っているわけでもなく、悲しんでいるわけでもない、そんな顔。
ゆっくりと、私の顔に近寄ってきて
じっと見つめられました。
あまりに怖すぎて気を失い、気づいたら朝でした。
朝になり、家全体の雰囲気が明るくなったような気がして、もう2度とあの幽霊をみることは無いと、なんとなくわかりました。
実際、あのあと見てません。
実話なので、オチないですし、
文章下手ですみません。
ちなみに、その女性
すんごい美人でした。だいたい20代前半なのかな?目もおっきくて鼻も綺麗な形で、唇とかセクシーだったし、
色白(正確には青白)で、
そしてさらさらロングストレート。
実際、顔を近づけられた時に
怖い!綺麗!でも怖い!でしたから。
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