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短編

〇×ちゃん

さいふぁ 2日前
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私が体験した話を。 当時私は高校で美術部に所属していました。 展覧会に出す作品がなかなか完成しなくて、一番最後まで一人で残って作品を描いてた日があったけど、部活では最後まで残った人が部室の鍵をしめて職員室まで鍵を返しに行くきまり。私はきりのいいところまで仕上げをして部室に鍵をかけて廊下にでました。 冬だったからそこまで夜遅くないのに暗いし、ちょっと怖いなあと思いながら1階の職員室に向かってたんです。 美術室は3階。ほとんどの教室の電気が消えて、暗い廊下を進み階段を降りている途中、急に誰かに話しかけられました。 「〇×ちゃん?」 聞き覚えの無い女の声。〇×っていうのは苗字だけど、私はそんな苗字じゃない。 後ろ姿で勘違いして話しかけてきたんだな。違うよって意味をこめて振り返ると私は後悔しました。生きてる人じゃなかったんです。 まず体全体がぼんやりぼやけて見える。指先や足に至ってはほとんどないように見えて、まさによくある浮いている幽霊みたいな。そして学校なのに制服じゃない。セーターにぼろぼろのパンツでどう見ても生徒ではありませんでした。 ボブの髪型でうっすら化粧をしたその女はにっこりと何とも言えない不気味な微笑みで私を見ていた。 驚きすぎて停止してしまっている私に対して女はもう一度私に言います。 「〇×ちゃん、まだ?」 女が話すとはっとして私は急いで階段を降り、職員室へ走りました。 職員室に着くとやけに息の上がった私を顧問が心配してくれたので体調が悪いから迎えに来てもらうと言ってその場で電話をして職員室で待たせてもらいました。職員室を出ればまたあの女が出るんじゃないかと不安で。 それから高校では常に誰かと一緒にいるように、特に階段や廊下は一人で歩かないように徹底してました。部活も作品の質は少し落ちても早めに帰るようにして。 そのかいあってかもうあの女を見ることは無かったし、怖い思いもしなかったです。 私今では無事立派な社会人です。 結婚を考えてる人もいます。でもその人の苗字〇×なんですよね。 結婚したら私〇×☆子になるのかって考えたら思い出して怖くなったので書き込んでみました。杞憂だといいんですけど。

後日談:

  • 創作です。

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