
短編
畳を踏みしめる何か
匿名 2日前
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私が中学生の頃の出来事です。
私の家は古い平家の一軒家で、昔曽祖母が機織りをしていた機屋を母家と渡り廊下で繋いだ縦長の家でした。
改築した機屋は一室が父母の寝室、その隣が畳の和室、さらにその隣が御手洗いで、父母の部屋に行くにも、御手洗いに行くにも必ず渡り廊下と和室を通らなければならない、今にして思えば少し変わった間取りをしていたように思います。
私はCDからMDに音楽をダビングするため、父母の部屋で一人黙々と作業をしていると、渡り廊下を歩いてくる、ドン、ドンとゆう音が聞こえました。
当時、父母は共働きのため家におらず、祖母が家事や炊事をしていたので
「おばぁちゃんがきたのかな?」
私に何か用事だろうかと、祖母が部屋を開けるだろうと、考えていました。
足音は渡り廊下から畳の部屋へ
私の住む地域は河川の整備がまだされておらず、大雨のたびに床下浸水していました。
ですので床下の水捌けが悪く、木材が腐り、和室の畳は基礎が不安定なせいで
力強く踏めば抜けてしまいそうな
みりみりとゆう音がしました。
足音が和室に入ったみりみりとゆう音が聞こえたので私は父母の部屋の扉を見ていました。
しかし足音は和室の部屋に入った後聞こえません。
しばらく扉を見つめていましたが、突然怖くなり急いで母屋の方へ戻ると、祖母が台所で煮物を作っていました。
祖母に聞くと、機屋の方には行っていないと。
祖母は寒がりで靴下を二重に履いていおりましたし、小柄で、また昔の人間ですのであまり足音を立てて歩く人ではなかったかのように思います。
後日談:
- オチがなくてすいません 代わりと言ってはなんですが、昔床下浸水した時、大雨でテンションの上がった一番上の兄がダッシュで渡り廊下を駆け抜けてそのまま和室の畳を踏み抜いて床下にオチて泥だらけになったとゆう事件がありました。
この怖い話はどうでしたか?
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- こうゆうお話はたいてい何かの勘違いですね。あ