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長編

魔法の言葉

匿名 2日前
怖い 91
怖くない 103
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危険だ。 そんな彼氏やめた方がいい!逃げないと綾乃が死んじゃう! そう訴えたが綾乃には一ミリも届くことはなかった 「これからデートだから、痩せてほめてもらうの!」 そう笑って言う綾乃 私の中の警報が鳴った 「本当にそいつやばいよ!何かあってからじゃ遅いよ!ね?やめよう!?」 必死にお願いするが綾乃は困った顔をした後、苦笑して言った 「大丈夫!なんかあったら逃げるから!それに、Never say never.。私達諦めないで成功を掴むんでしょ?大丈夫だよ!じゃあ!これから彼が迎えに来るから!」 綾乃を見たのはそれが最後だった 仕事に来なくなり連絡も取れなくなって消息を絶った 夜の仕事の伝手を辿って都内まで探したが見つからなかった 警察も動いてはくれず自力で探すしかなかった。当時の私は探偵を雇うほどの財力もなかったから。 皆は口を揃えてきっと大丈夫!と笑って言っていた。 身近な人がどうにかなる。なんて思いもしなかったんだと思う ある晩、私が仕事から帰っていると携帯が鳴った 名前を見ると綾乃 と表記されている 「っ!!綾乃!?あんたどこにいるの!?」 私は勢いよく電話に出たが相手側からは何も聞こえない 少しの沈黙が続いた 「ねぇ、綾乃!?綾乃なんだよね!?」 「‥‥み・・・・さ…」 今にも消えてしまいそうな声で私の名前が呼ばれた 耳を澄ませていないと聞こえないくらいの小さな声だ 「…ぁあ゛…あぁ  ぁ。  み   さ」 「…綾乃???」 「あああああああああああああああああああああああ    ガチャン    ツー  ツー 電話が切れた それと同時に涙が零れた ものすごく苦しそうな声だった きっと綾乃は辛くて苦しい思いをしている なのに私は何もすることが出来ない 再度警察に相談してみるも綾乃が成人を迎えていること。恋人に会いに行くと言って消息を絶ったこと。 事件性がないとみられ取り合ってもらえなかった どうすればわからない 無力でごめん。 綾乃の携帯に再びかけるが無機質な声で電波の届かない~が流れるだけだった そして翌日、綾乃の両親から遺体で発見されたとの知らせが入った 薬を過剰摂取して亡くなったらしい 目の前には眠ったような姿で横たわる彼女 最後見た時よりさらに痩せている

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  • 普通に感動する話だった
    夢の魔女
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