
長編
赤
ハンター 3日前
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uot;まあおばちゃんには負けるけどね!"といった返しをしたくらいで、何も違和感はありませんでしたし、叔母も終始そんな感じでその日の夜に私は家族と実家に帰宅しました。
それから恐らく一週間も経たない間だったと思います。自宅の電話が鳴り、私が受けました。
"ああAちゃん?xxだけれど、今誰かいる?"
叔母からの電話でした。
その時には両親は家を空けていたので私はその事を伝えました。
"そう、なら帰って来たら連絡してって伝えておいてくれる?"
いつもと変わらぬ叔母。
私はうん!と返事をして電話を切りました。
父が帰宅して叔母からの伝言を伝えました。
父はすぐに叔母に電話をしていました。
会話の内容はわからなかったのですが、父は何か宥めると言うか、落ち着かせようとしているように感じました。
会話が終わり父に、何だったのー?と軽く訊ねたのですが、仕事の話だよと軽く返されたので私はそこまで深く考えずその話は終わりました。
それから二日後ほど、叔母が急死しました。
何か持病がある訳でもなく(これは後で聞いた事ですが)健康そのものだった叔母は心筋梗塞で突然に亡くなったのです。
私はただただ悲しくてお通夜もお葬式もずうっと泣いていました。
特に実の妹である叔母を亡くした父と、実の妻を亡くした叔父は真っ暗な顔をしていました。
それから15年が経ち、私も成人をして地元を離れ大学生活を送っていた頃、叔父が亡くなったとの連絡が入りました。
叔父も心筋梗塞だったそうです。
叔母と同じく健康には問題がなかった叔父。
もう何年も会ってはいない叔父でしたが、唐突、と言っても人の死はそんなものかも知れないなあなんて思いながら叔父の葬儀に出席しました。
父母を含む親族も参列しており、久々の家族との再会がこんな形になるなんてなあ…と私は思いながら叔父とのお別れを済ませました。
最後に火葬場で叔父を見送った後、父と二人きりになった時にふとこんな話をされました。
"赤い叔母さん覚えてるだろう?昔可愛がって貰ってたxxおばさんだよ"
"あのなぁ…ooくん(叔父です)が亡くなったからって訳じゃあないんだけどな、何かなあ…xxが死ぬ前にこんな事を言ってたんだけどなあ…"
父の話はこうです。
叔母が亡くなる前に叔母から連絡があったと。
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- 男だったのねw 男だったら赤いコーディネートはしなくていいんじゃなかろうかw鴉