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長編

俺の地元であったガチやばい話

匿名 2021年12月5日
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 俺の地元は結構田舎。 友達も周りの大人たちも優しいし、 毎日新鮮な魚が食べれるから、 好きだった。  上京した今も正月は毎回帰っている。 でも、今年は絶対帰れない。 今日は、その理由を話そうと思う。  俺には親友が3人いた。 みーやんと小野とにゃんちだ。  みーやんは脚長で、 よくハーフに間違えられた。 学級委員とかをやっていたが、 真面目な感じじゃないから目立ちたいだけだろう。  小野はビビリで、「この話を聞いた人のところには三日以内に幽霊が 現れんるだって」なんてデタラメを いうと、釣りの天才と呼ばれる漁師のお父さんに五日はくっついて歩いてた。面白くてみーやんと  からかっていた。  にゃんちは小さい野良猫だ。 靴下を履いてるみたいな模様が 愛らしくて、3人で養ってた。  【4年1組仲良し4人組】 と書いた木の板を大きな空き地の 地面に刺して、俺たちの溜まり場に していた。  夏休み最後の日。 俺らは割り勘で、人生初の花火を  楽しんでいた。  線香花火に入ろうとした時、 担任が空き地の前を通りかかった。 「あら、3人とも。 だめでしょう?夕方よ。何してるの。」 顔はシワだらけなのに、手足のみ 真っ白な肌、顔に合わない派手な ネイル。俺らは彼女を「魔女」 と呼んでいた。 「ご両親心配なさっているんじゃない? 先生片すから、帰りなさい。」  本当に魔女だ。 「明日は午前授業だから、 学校が終わったら線香花火しよう」 そう約束して、それぞれ家に帰った。  でも、夏休みは延びることになった。 朝食を食べていたら、 隣のクラスの担任が家に来た。 一週間休校なこと、 再開しても集団登下校を徹底するとこを 早々と母に伝えると、 すぐに自転車をだし、隣の家の戸を 叩いていた。  不審者が出たとの噂がたった。  花火はできなくなった。  学校が再開すると、 空き地でみーやんが話し始めた。 「俺さ、休校中、街行ったんだよね、 電車で。そしたらさ、魔女に会ったんだわ。大学病院に入っていった。 いつもタンクトップなのに、 長袖着てて、よく見たら…」  腕が、なかったらしい。  小野は泣き喚いた。    ちょうどその頃から、  空き地が立ち入り禁止になった。  そうなると、  2人とも話す機会も減った。  俺は毎日にゃんちに餌をやっていた。  魔女のことも、仲良し4人組のことも、だんだん忘れていった。 頭の良かった小野は街の私立中学校へ 言ったらしい。  格好良いみーやんはモテた。 中2の巨乳先輩と付き合い始めたらしい。  人気者のみーやんと俺が 友達だったという事実は消えていった。  1年生も終わりかけたある日、 突然みーやんに呼ばれた。 「なぁ、小野って覚えてる?」 そう言われて、小学生の頃の記憶が 蘇り始めた。 「うん…」 「あいつさ、お父さんが 魚釣れなくなったものだから お母さんとこっちに戻るらしい。 お父さんは残ってたんだって」  地球温暖化とかハイテク化とか、 よく分からないけどそういうのが 原因だろうとおもってた。  小野は本当に来た。 昼休みになると、俺の席まで来て、 泣き出した。 「父さん、怪我したんだ。」 (それで釣れなくなったのか) 周りがチラチラこっちを見てくるのが 恥ずかしくて、適当にながした。  「大丈夫だよ、小野。 治ればまた釣れるから。」  小野はもっと泣いた。 「違うんだ。 父さんは、もう、治らないよ。 波がすごくて、船の部品が 落ちてきたんだ。お父さんの腕、 潰れてぐちゃぐちゃになったんだ。 お父さん、まだ起きないんだ。」  小野のお父さんは、 海の仕事は死と隣り合わせだと いつも言っていた。  俺は小野に何も言えなかった。  不登校気味になった小野の家の郵便受けにパンとお便りを入れる係を 受けたのは、小野が心配だったからだ。  配り終えるとにゃんちに 餌をやるのが日課だった。  中学校を卒業したその日もコッペパンを 届けると、にゃんちを探し始めた。  (あっ…) にゃんちはすぐに見つかった。 立入禁止になった空き地の すぐそばで倒れていた。 俺は彼の名前を叫び駆け寄った。 にゃんちは小さな小さな目を細めて いた。 小さな小さな脚は片っぽがちぎれていた。 にゃんちは死んでいた。  にゃんちのお葬式は 仲良し4人組でやりたいと思い、 小野の家に行った。 小野はにゃんちが死んだと知ると すぐにお葬式をしようと言ってくれた。  その日の夜はにゃんちを庭に 寝かせ、小野と明日は学校に行くと 約束をした。  朝、学校に行くと 真っ先に小野と2人でみーやんに 声をかけた。 「実は昨日、にゃんちが死んだんだ。 今日お葬式をするんだけど、 時間大丈夫か?」  みーやんは不思議そうな顔を見せた。 「え?にゃんちって何だ?」  もう中3だというのに、 小野は大泣きし、みーやんを殴った。 僕は小野を止めた。 みーやんはすごく驚いて頬を抑え、 教室から出ていった。 それからみーやんは、 クラスで小野をいじめるようになった。 小野はまた、不登校になった。  【4年2組仲良し4人組】 の板を作ろうと言い出したのは みーやんだった。 お葬式は小野と2人ですることにした。 引き出しにしまい込んでいた 花火も、一緒に埋めた。 俺は小野の家にパンを届けにいって 勉強を教えた。 小野は口を開けばみーやんの悪口 ばかり言っていた。  小野はなんとか お金を貯めて、高校に進学した。 俺と同じところだ。 隣のクラスにはみーやんがいた。 みーやんは巨乳先輩と ラブラブだった。  高校の卒業式の日、 小野はみーやんを路地で刺した。  死には至らなかったため、 明るみにはでなかった。  しかし、おかしいことに、 みーやんの片脚が消えた。 小野は何も知らないという。 結局、脚が見つかることはなかった。  それから3年、みーやんが車椅子姿で戻ってきた頃には、 巨乳先輩は新しい彼氏をつくっていた。  みーやんは巨乳先輩を ストーカーし始め、巨乳先輩は 行方不明になった。  後日、立入禁止の空き地に 巨乳先輩が埋まっているのが 発見された。  みーやんは逮捕された。  なんと綺麗に胴体のみ 切り抜かれていたそうだ。  巨乳先輩の事件は 2022年で3年前の話になる。  派手なネイルで飾られた 白くて綺麗な腕  釣りの天才の腕  模様のついた可愛い脚  運動部の長い脚  巨乳の胴体 ここからは俺の仮説でしかないが、 2022年、誰かの頭がなくったとしたら、 何かが完成するのではないか。 これは、本当にあった話だ。

後日談:

  • 急いで書いたので 矛盾点があったらごめんなさい。

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