
短編
学年行事
匿名 2日前
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まだ小学生だった頃の話し
学年行事で1組と2組20人くらい程で夕食を作ったりキャンプファイヤーをしたりして体育館に1泊するという行事がありました。
班ごとに分かれワイワイ楽しくカレーを作って食べたりととても楽しく過ごしました。暗くなってから校庭でキャンプファイヤーをし、体育館に移動し各班ごとに舞台に上がって出し物をするレクリエーションが始まりました。歌を唄ったり踊ったりと大変盛り上がりました。最後に教員班が舞台に上がりました。先生達の出し物は「怖い話し」でした。語り手は私達の担任だったのでワクワクして聞いていました。話しはよくある学校の怪談で、それほど怖くなかったのですがそこは大人の権力を発揮し、体育館の照明をいきなり点滅させたり外でバケツをひっくり返して大きな音をたてたりと、なかなかの演出でした。そして話しも最高頂にさしかかった時、右側の緞帳(カーテンみたいなもの)から顔が3つ叫びながら突き出てきたのです。その懐中電灯に照らされたかおに皆は口々に
「1番上は○○先生だ!」
「真ん中は○○先生でしょ!」
と少しザワザワした感じになったのですが、ふとだれかが「1番下の顔って...」と言い出しました。その顔は床すれすれにのぞいていて表情が思い出せません。
「あれ、だれ?...」
後で見回りに来た担任に、顔を出した3人は誰か聞いてみました。
「○○先生と○○先生だよ、それより消灯時間だから準備しろ!」と足早に去って行きました。あれ、見間違えたかな?と思い友達に聞いてまわりましたが皆、
「絶対に3人いた!」
「誰かわからないけど3人だった。」
と言っていました。ほとんどの生徒たちは3人の顔を見ていました。
その後、無事に学年行事は終了しましたが
私達の学校の怪談に、この話しが加えれたことは言うまでもありません。
それから学校の舞台をみるのが少し苦手になりました。
この怖い話はどうでしたか?
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