
ある大学で、友人たちが廃墟探索を企画した。訪れる先は、かつて精神教育が行われていた廃校で、そこには不気味な噂が広がっていた。かつての生徒たちが、実験的な教育法の影響で狂気に満ちた行動を取ったというのだ。
冬の冷たい夜、懐中電灯を片手に、彼らは校舎の地下に向かった。薄暗い廊下を進むと、かつての教室がそのままの形で残されていた。机や椅子は朽ち果て、壁には何かの文字が血のように赤く染まっていた。
ひとりのメンバーが、教室の隅にあるロッカーに目を向けた。そのロッカーを開けると、中には人間の皮膚を使って作られたような不気味な人形が吊るされていた。目の部分には、ただ縫い目がぐるぐると巻かれ、無表情な顔をしていた。
その瞬間、地下の静けさを破るように、「ザザー…」という音が響き渡った。何かが動いている。恐る恐る覗き込むと、床の隙間から無数の手が這い出てきた。彼らは驚き、逃げようとしたが、突然、足元に転がっていたのは、無数の小さな骨が入った瓶だった。踏みつけた瞬間、ガラスが割れ、骨が床に散らばった。
その後、彼らのうちの一人は行方不明になり、残った友人は精神的に不安定になった。彼が最後に呟いた言葉はこうだった。「あれは…人間じゃない。人間を“再生”させようとしたものだった…」
その言葉が、今も彼の心に深い傷を残している。彼は、あの日の恐怖を忘れることができない。夜ごと、夢の中であの人形が彼を呼ぶのだ。何度も、何度も。彼はもう、逃げ場がないのだ。彼の目の前には、かつての友人の姿が見える。彼は彼を助けようとするが、もう遅い。彼はもう、彼の仲間ではない。彼は...人形になってしまったのだ。彼の目は、無表情なまま、彼を見つめている。何も語らず、ただ見つめている。彼の心の底で、恐怖が静かに育っている。彼はもう、逃げられない。彼は、彼らの運命を共有することになった。
それは、終わりのない悪夢だった。
後日談:
後日談はまだありません。
この怖い話はどうでしたか?
chat_bubble コメント(0件)
コメントはまだありません。



