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短編

もしもしまいちゃん

パックンマン 2016年8月27日
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あれは今から10年程前のことでした。 私は1人暮らしをしてましたが、会社からの強制で当時でも珍しく固定電話を部屋に設置してました。 当時も携帯電話全盛の時代、所帯持ちでもないのに、なんで固定電話なんか...と思ってました。 当然、用がある人は携帯に電話してきます。 固定電話に電話が来ることは皆無でした。 そんなある日、固定電話に留守録が残ってました。再生して聞いてみると、小さな女の子の声で 「もしもしまいちゃん・・・あのね・・」 と何とも可愛らしい間違い電話がかかって来てました。よっぽど、幼いのか節々が聞き取れません。 その時、その録音を聞いて何となく心が和む気がしました。 それから数日し、また留守録にあの子の声が残ってました。その後は3日に1回のペースで間違いの留守録が残っており、早くこの子に間違えてかけてきてる事を教えてあげなくちゃ、と思いました。 そんなある日、私が在宅中に家電に電話が掛かってきました。きっとあの子だ、直感でそう思い電話に出てみると、やっぱりその子でした 「もしもし、まいちゃん」と言ってきたので、すかさず 「あのね、ここはまいちゃんの家ではないよ、番号間違えてるよ」と返すと 何も言わずに向こうは電話を切りました。 それから、一月程は電話は掛かってきませんでしたが。またある日を境に頻繁に電話が掛かってきました、その子から。 今度は、会話というよりも何かの呪文を唱えている様な言葉にならない事をもぞもぞと永遠と唱えてました。 段々気味が悪くなって、その事を会社の同僚に相談してみました。 「気にするな」と言われましたが、何度も掛かって来る電話に、正直嫌気がさしてました。 そんな中、転勤が決まって他県に引っ越しする事になりました。 他県に引っ越しすると言う事は、電話番号も変わるので、もうあの電話は掛かって来ないと思いました。 引っ越し先で電話を箱から出して電源を差し込んだ時、留守録が本体に残っていたので、その場で全て消しました。もう変な電話に悩まされる事も無い、と思ったまさにその時です。電話が掛かってきました。恐る恐る電話に出てみると、あの子の声でした。 「もしもし、まいちゃん、何処に行ったの?」 私は怖くなって直ぐに電話を切りました。 そして気付いたんです。 その時に、電話線がまだ繋がってなかった事を。

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