
俺は大学生で、友人たちと一緒に肝試しをするために、廃校の裏山に向かっていた。この時期の夜は特に寒く、薄暗い道を歩くのも気が引けるが、皆の期待に応えるため、俺は意を決して進んだ。
廃校は数年前に閉鎖され、周囲は雑草に覆われていた。昼間はおどろおどろしい雰囲気の校舎も、夜になると一層不気味さを増す。俺たちは懐中電灯を持ちながら、校舎へと近づいて行った。
すると、道の脇に何かがいるのに気づいた。白い服を着た十数人の集団が、無言でこちらを見つめていた。誰もが息を飲む。彼らは顔に白い仮面をつけており、まるで動くこともなく、ただ立ち尽くしている。
「なんだあれ…」俺は声を抑えて言った。友人たちも目を丸くして、恐れおののいていた。俺たちはその場から逃げようとしたが、後ろからは彼らの足音が近づいてくるのを感じた。
俺たちは急いで廃校の校舎に駆け込んだ。中は真っ暗で、懐中電灯の光が薄暗い廊下を照らす。だが、そこでもあの集団の影がちらちらと見え隠れしていた。恐怖で心臓が高鳴る。
「このままじゃまずい!」俺は廃校の出口を探そうとした。すると、ふと気づくと、友人の一人が姿を消していた。驚きと恐怖でパニックになり、俺たちは出口に向かって全力で走った。
校舎の外に出た瞬間、俺たちはあの集団が校舎の周りに囲むように立っているのを見た。逃げ場はない。俺の心臓は早鐘のように打ち鳴らし、視界がぼやける。
その時、「こっちだ!」という声が聞こえた。振り返ると、友人が一人、道を指差している。俺たちはその声に従い、すぐさまその道へ飛び込んだ。
道を進むうちに、次第にあの集団の声が後ろから聞こえなくなり、ようやく安心した。
しかし、振り返った先に、あの白い服に仮面をつけた一人が立っていた。手にはスマホを持ち、まるで俺たちを見送っているかのように振り返っていた。確信した。あの集団は俺たちを待っていたのだ。
無事に帰った後も、あの冷たい視線が忘れられない。今日の肝試しの出来事が、ただの悪戯だったのか、それとも何か別の意図があったのか、今もなお不安が胸を締め付ける。
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