
私が昔、田舎の学校で働いていた時に耳にした話です。学校の裏庭には古い遊具がありました。おそらく、子どもたちが遊ぶために設置されたものですが、どれだけ通っても、その遊具で遊んでいる子どもは一人も見たことがありませんでした。
ある日、同僚の教師に誘われてその遊具を見に行くと、なんと遊具の周りにはロープが張られ、封鎖されていることに気づきました。周囲には警告の看板が立てられていて、「近づくな」と書かれていました。同僚にこのことを伝えると、彼は少し顔を曇らせて言いました。
「この遊具には、何かいるんだよ」
「何がいるの?」
「幽霊が出るって話だ。特に夜に」
「でも、今見た限り何もいませんでしたけど…」
私の困惑した表情を見て、同僚は続けました。
「この遊具に触れた人は、必ず何かを見てしまう。黒い影が現れるって言うんだ」
それは、特に子どもを狙って現れるらしい、と彼は言いました。
「そんなことあるわけない」と思っていた私の表情を見て、同僚はさらに続けました。
「私も最初は信じなかったよ。でも、実際にこの遊具には誰も近づかないし、学校の行事も影が出ない昼間に行うことが多い。気づいたか?この遊具の近くには街灯が一つもないだろう?」
確かに、遊具の周りには明かりが一つもありませんでした。普通なら一つくらいは設置されているはずなのに。
「影ができないようにするためなんだ。それに、私も一度見たんだ」
「何を見たんですか?」
「この遊具に、野良犬が入ったことがあったんだけど、その瞬間に黒い影に覆われて、姿を消したのを」
それはもしかしたら見間違いだったのかもしれない、と同僚は言いました。遊具がどうしてそうなったのか、誰も理由は知らないとも。
「でも、みんなこの遊具を避けている。だから私も近づかないし、子どもは絶対に近寄らせない」
あなたも子どもができたらわかるだろう、と同僚は親の顔をして言いました。
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