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長編

一家心中の噂がある廃屋

匿名 2日前
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怖くない 53
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ある所を見せたいという下心も少なからずあった。 車を降り、藪をかき分け、少しずつ廃屋に近づいた。 アイドリングのエンジン音以外何も聞こえない。静かで、不気味だった。 懐中電灯の明かりが廃屋の中をちらちらと照らし、俺はあまり直視しないよう、一歩ずつ廃屋に近づいた。 「あーーーーーーーーーーーー」 !! 確かに、女の人の声だった。山の中、離れたところから女の人が叫ぶような声が聞こえ、俺は思わず足を止めた。 ヤバい、怖い。 怖いけど、まだ廃屋にも入っていない。 車の中からあの子が俺を見てる。 もう少しカッコいいとこ見せたい。 怖さと下心の狭間で猛烈な葛藤があった結果、俺は意を決して廃屋の中へ向かった。 じゃり・・ と割れたガラスを踏みしめる音と共に、俺は戦々恐々と廃屋の中へ踏み入った。 そこはがらんとした板張りの部屋で、家具類は何もなく、天井や壁のベニヤ版が腐って垂れ下がっていた。窓の外は深い闇で、植物が生い茂っている様子が見えた。 うう・・気味悪い・・・ 正直めちゃくちゃ怖くてビビっていた。 とりあえず廃屋の中には入った。あとちょっとしたら戻ろう。 そんな風に思っていると、携帯電話が鳴動して死ぬほど驚いた。 着信画面には、車の中にいる例の女の子の名前が表示されていた。 心配してくれたのか!? 俺はちょっと嬉しくなって通話ボタンを押した。 が、電話に出られない。 何度も通話ボタンを押しても着信音が鳴りやまず、電話に出られない。 なんだこれ! どうなってんの!? だんだん恐怖に駆られ始めた俺は、慌てて廃屋から飛び出した。 その間もずっと携帯電話が鳴り続けている。 その音がまるで霊を呼び寄せようとしているかのように聞こえ、どんどん恐怖心に体が囚われていく。 携帯電話はどのボタンを押しても全く反応せず、着信音も鳴りやまない。 もう嫌だ! 全速力で藪の中を駆け抜け、俺はみんなが待っている車のドアに飛びついた。 そしてまるで嘘のように、その瞬間に携帯電話がぴたりと鳴りやんだ。 全身から汗が吹き出し、みんながそんな俺を恐ろしいものを見るような目で見た。 「なに、どうしたんだよ?」 友人に、俺は今あったことを話した。 すると後部座席からあの女の子が言った。 「・・え? あたし、電話なんかかけてないけど・・」 「いやだって、ケイタイにお前の名前出てたし。ほらこれ」 俺は目を疑った。着信

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