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長編

小5の思い出

きき 3日前
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を見ながらポツポツと喋りだす。 「昨日さあ、PTAのミニバレー練習があってさ、あ、母ちゃんがやってんだけど俺も着いて来てさ。そんで最初は俺もバレーして遊んでたんだけど段々飽きてきちゃってさ。ほら、他にきてたの低学年のやつばっかでさ。な?」 「いや、知らねえけど。で?」  直人は繁の方を見もせずにボールを投げては捕球する。 「で、暇になっちゃったから夜の学校探検でもしようかなって。意味もなく教室に向かったんだよね。あ、電気つけちゃまずいかなって、暗いまんまにしてさ。」 「ああ、なんか解る。悪いことしてる気になるよな。」 ボールを投げる。とる。 「うん。でね、体育館出たら丁度突き当りが理科室じゃん?そこに誰か入って行ったんだよ。 俺はそんとき、 ああ、俺の他にも暇でおんなじこと考えてるやついたんだなって思って理科室に行ったの。 で、理科室着いてドア開けようとしたらカギ閉まってんの。当たり前だよね。 じゃあさっきのは?って。そういえばドアの音もしなかったなって。 そう思ったら急に怖くなってさ。ほら、例の幽霊のこと考えちゃって。」 その時のこと思い出したからなのか、少し震えるような声で繁が話す。 直人がボールを投げる。とる。 なんとなく部室が寒い気がしてきて、俺はちょっと大きめの声で言った。 「だからぁ、その話は嘘だって。」 「解ってる、解ってる。 でも俺怖くなっちゃってさ、走って体育館ま で戻ったの。 そんでドアの前着いて、後ろ振り返ってみたんだ。 そしたら理科室のドアが開いて… 黒いワンピースの女が出てきた…」 背筋がゾッとした。 俺はむきになって反論しようとしたが、遮るように繁が早口でまくしたてる。 「解ってるよ!嘘だって!俺も一緒に考えたんだからさ! でもさ、見ちゃったんだよ!俺たちが考えた幽霊をさ!なんなんだよこれ!」 繁は泣き顔だ。 俺はこの空気に耐えられなくなり、繁に負けない程の早口で大声で 「なんなんだよって、俺も知らねえよ! お前おかしいんじゃねえの?! 自分の嘘で怖がって!そもそも居ないんだって!」 そう言って俺は持ってたバットを放り投げる。 乾いた音が、思ってたよりずっと大きな音が部室に響く。 いつの間にか直人のボールの音も止んでいる。 いつからだ。繁の話の途中からか。 足元を見るととボールがスパイクの脇で止まっている。 ふと、直人の方に

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  • 怖かったし小説を読むように刺激的でした。文才あるんですね。 しかも、こんな事って現実にあるんですね。
    K
  • こんなに細かく昔のことを思い出せるのがすごいなぁって思いました。
    すみません。
  • 結構おもしろかった
    lalala
  • 伊之助さん
    「えきょう」
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