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長編

隙間人間(コピペ

匿名 3日前
怖い 959
怖くない 931
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プレゼントとして家の両親が飼ってあげたゲームのソフトがいくつもあるし、僕のアルバムは、必ず僕の横に彼が写っていたからだ。 やがて僕は彼がいなくなった事の決着として、彼は隙間人間の世界に行ったと思うようになった。 そして、思い込むようになってからというもの、徐々に僕にも隙間人間が見えるようになってきた。 ただ、僕には彼のようにいろいろな隙間人間が見える訳ではなかった。 僕にはいつも、彼だけが見えていた。 穏やかな顔をして隙間に挟まっている彼は、とても幸せそうに見えた。 彼は僕にいつも優しく話しかけてきた。 「大丈夫か?辛かったらいつでもこっちにこいや」 僕が悩んでいたり、苦しんでいたりすると、決まって彼はそう隙間から声をかけてきた。 やがて彼年を重ねるにつれて彼を見る頻度は多くなり、彼は建物の隙間だけではなく、 本棚の隙間や、机の引き出しの中、列車とホームの隙間などからも顔を見せるようになっていった。 ラッシュアワーにもまれて通勤する時など、よく彼は僕に声をかけてきた。 僕は彼と会う事や、話す事を楽しみにして日々を生きてきた。 三年生の時に友達になった時と同じように、僕と彼はいつも隙間を介して一緒にいた。 僕の行動や言動を気味悪がる人も多かったが、そんな事よりも、彼といつも一緒にいられる事が、僕にとっては何よりも大切な事だった。 でもそんな幸せな日々は、ある日突然終わりを迎えることになった。 一昨日の夜、帰宅した僕はスーパーで買ってきた総菜をつまみにして、発泡酒で晩酌をしていた。 彼も机の上に置いた総菜の蓋の隙間にいて、僕らはたわいもない話しをしながら夜を楽しんでいた。 そのとき、BGM代わりにつけていたテレビのニュース番組で、保険金詐欺を働いていた夫婦が逮捕されたニュースが流れた。 その夫婦は交通事故を偽装して保険金を手に入れたが、些細な事から詐欺が露見したとキャスターは伝えていた。 しかしニュースが態々その事件を取り上げたのは、逮捕の切っ掛けになった保険金詐欺ではなく、その夫婦の余罪を特に取り上げていた。 その夫婦は、過去に自分の子供達を保険金ほしさに殺害し、保険金をせしめた容疑がかかっていると、キャスターは口にした。 テレビに映し出されたその夫婦の顔を、僕は忘れた事などなかった。 年甲斐もない金髪。耳に沢山つけた下品なピアス。目の下のクマ。 彼によ

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  • 一人っ子のはずがいつの間にか弟いるんだが?
    ぬん
  • 何か読んだことあるような
    まい
  • この話面白い。読み入ってしまった。友達が不憫でしょうがないが。
    うんこりん
  • 主人公は一人っ子のはず… でも、二つ離れた僕の弟よりも 彼は小さい… 弟も隙間に行ったの・?
    匿名
  • え、死んだの、投稿者さん
    怖話
  • 自分から隙間に入っても幸せにはなれん
    菜々氏
  • 長! お疲れ様です!
    あいこ
  • 切ない
    匿名
  • 隙間にいる人、見かけたことある人が怖がっていました。 隙間にいた人、偉い人らしいです。お金に困っているようで、偉い人がお金に困っていると、 普通の人の生活もこれからもっと大変になるかもしれないと思いました。
    クネクネ
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