
長編
ずっと待ってる
あるしーな 2016年4月10日
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高校2年の頃の話です
今は見えませんが
当時は何故かたまに見えてた時期がありました
その一部を話していきます
私の地元は、杉ばっかりしか生えてない超ド田舎のO町、有名な物なんてない静かな人口が少ない町で、サラリーマンのような職もない(珍しい)ような所で、ほとんどが農業
夜7時くらいになると人気が少なくなる町です
ある冬のこと
私の部活は吹奏楽部なのですが、近々コンサートみたいなイベントがあるため、部活の練習に熱くなりすぎて、気づいたら帰りが夜7時でした
12月中旬くらいだった為、とても寒くて白い息が見えるほどです
私は親が車で迎えに来る間に、頑張りすぎたのかお腹が減ってしまいました
徒歩8分くらい歩けば、セ○ンなのですが、学校から行くと道路を挟んで右に歩くとセ○ンに行けます
その道路は、町の中でも結構車が通る道で、町じたいが隙間なく建物があるため、歩道も数センチしかなく、とても窮屈で危ないのです
歩道を通らずにまっすぐに歩くと銀行があり、路地裏から、セ○ンに回り込んで行けます
そこには路地裏があって細い通路です
車は通らないためそっちに行くことにしました
歩道を歩く方が近道だけど、
こんな時は「急がば回れ 」だよね♪
と、思いました
ちなみに1人です
頭の中はあったかいピザまんが食べたくてそれしか考えてませんでした
歩きながら(ピザまん♪ピザまん♪)と、心の中でルンルンしながら銀行の裏まで来ました
(ピザまん♪ぴ……え?……)
私はルンルンだった気持ちがその時、凍りつきました
私から見て右側に銀行の壁で、すぐ隣の30cmくらいの距離の左側に電柱がありました
真上から向こう側の端まで銀行の壁に4つの照明がついてるのですが、その向こう側の4つ目の照明の真下に
女がいました
20歳くらいの若い女性
あとから気づきましたが、女の近くにセンサーで光る点灯もありますが、何故か一瞬に消えるはずなのにずっとついたままで照らされてました
女とセンサーの距離は私から5mくらいで、センサーは私に反応してるのではなく、距離的に女性に反応していました
ただ、私が歩いてきて銀行を右に曲がって見た瞬間から、これは人じゃない、この世のものでは無いと何故か分かりました
生きてるって感じがしないあの感じ
女性の見た目は、高度成長期くらいの方?
で、スーツ姿にスーツのスカートで、それが全身ピンク色(桜色に近い)、イヤリングをつけてるのは何故か分かったが見えない、理由は、髪が足の膝まであるし、髪がだらしなく垂れてた、前髪も同じ長さだったから、顔も見えなくてうつむいてる
手紙のような締め口が▽な感じのバックで、持ち手が紐、色が銀色でラメっぽい
左手でその紐を肩に抑える感じで、靴がヒール、ヒールの色も銀色
と、姿がこんな感じでした……
そもそも、この時間にサラリーマンが、この町に外にいることが不自然で、銀行は既に5時くらいには締まってます
それにこの町でサラリーマンっぽいスーツ姿を着るような職も人も見たことがないくらいなのです
驚いてずっと見ていても
女性は暗闇に呆然と立っているだけでした
正直、私はここまで、カラーで見えたことは無いし、ずっと消えないんです……
目の前から……普通、一瞬見てスッと消えて見えなくなるのがいつもで、「あぁ、またか、見ちまったな〜」くらいで、慣れてた
(怖い方も何個かあるけど)
でも、今回は違う、消えないし、ずっと見えてるし、(あれ?人……いやいや、違う)と1人で困惑してました
今回は足の先まで見えちゃってますから……そんなに霊感ない筈なのに何故か見えてしまっているのは何故でしょう……
私は動けなくなりました
金縛りとかではなく、どうしていいかわからなくて、目の前の物も凝視しているのにずっと突っ立った状態で、微動だに動かないのです
かなり高いヒールだったので、10分もすれば疲れて1回は足踏みしていいくらいなのですが、ピクリともせず、そうゆうのが一切無いのです
恐怖もあったせいか多分、15分間見てた感じがするけど、10分くらいだったと思います
で、思いつきました
(これ……よくある話で……すぐ隣(左30cm)にある電柱を通って女の人が重なって一瞬見えなくなって……で、左に進んでって電柱越したらいないパターンじゃね?)
と、やっと冷静に考えて実行してみました
まだ、硬直気味だった為に、ロボットのような、カニ歩きのようなガチコチとした、ぎこちない感じで左に動きました
ほんの30cmのことなのに、70cmくらいと思うほど長く感じました
心臓が一気にバクバクと脈あげます
そして、追い越して意をけして勢いよく電柱から、パッと見てみると
そこには予想通り
誰もいませんでしたが、パッと電柱から見た瞬間、 近くにあった、センサー式の点灯も同時に( フッ )と、消え、私は恐怖でビクッ と体が動きました
ここで、見るまでに実際1分もかかってないんです
本当は……
でも、女性は一瞬で消えたんです
しかも、センサー式の点灯は女性に反応していたハズなのです
私は、電柱に向かって真横に移動しただけで、距離は進んでいませんし、女性が消えた瞬間と同時にセンサーも反応しなくなった感じです
私は、恐る恐るその先を歩き、恐怖でその内走り出し、人がいるセ○ンに駆け込み、ピザまんを買って食べましたが、何故か美味しくありませんでした
あれだけ食べたかったのに……( ´•ω•` )
でも、誰でもいいから人がいる、明かりがあって、人の温かみを感じたくなりました
ですが、あれだけ怖がったのに好奇心が家に帰ってから、湧いてきました
(あれを昼間に見たらどうなんだろう?)と、
そして、別な日の真昼にまたそこに言ってみました
すると、4つ並んだ照明の3つは壁の色なのですが、私が女の人を見た4つ目の真下の壁だけが何故か黒いのです
後は、セ○ンの裏側から銀行の壁を遠くてみた時だけ女の人が突っ立てるのが見えます
昨夜と同じように昼間、銀行の裏側を通り、すぐにセ○ンの裏からサッと見たら、居たのです
あの時と同じくうつむいて、佇むピンク色の女性が
行く時は居なかったのに、セ○ンの裏側から見たら、もう、既にいるって感じ
たまにしか見えない私が連続でみるのは稀だなって思いました
なんか、見えない条件と見える条件がありそうで、壁も黒いし不自然だなって思って、私より霊感があるAちゃんと、霊感が全くなくホラーも好きではないKちゃん、幽霊信じないSちゃん(私含めてみんな女子)にその場所に連れていき、聞いてみました
まず、SとKちゃんに
私「あの銀行の照明の4つ目の真下の壁ってさ、黒い?」
S、k「いや、ふつーのクリーム色だけど?」
私「あ、そっか!じゃあ、Aちゃん!どう?」
A「黒いよ……後……これは足?、昼だからよく見えないけど、……足首から銀色のヒールが見えるよ」
と、
(……あぁ……やっぱり、同じだった)
やっぱりAちゃんには見えてて、ほかの人には見えない
不自然すぎると思いました
それからあんまり考えないようにしました
怖すぎて
でも、今は見なくなったから、見えないだろうと何ヶ月か前に行ってみました
ちなみにあの見てしまった日から7年経ち、私は21歳になりました
当時私が突っ立って硬直した場所になんか、ゴミ置き場のようなちょっとした囲い?みたいなのが出来てました
私の身長(160cm)くらいです
向こう側も丁度見えます
私はその囲いの隙間から女の人が、いた方を歩きながらサッと見てみました
そしたら、見えたんです……当時のまま、髪をたらしながら、ピンクのスーツで肩にバックの紐を手で抑えて、突っ立てる所を一瞬だけ……その隙間の中だけ
電柱を過ぎると見えないし気配を感じないのです、何故か……
私はそれで確信しました
あれは地縛霊か何じゃないかって
あ、ちなみに書き忘れましたが、その時も成長して大人になったAが一緒にいました
Aは最初は周りを見渡し、何もいないと言ったのに、私と一緒に同じように見たら、あの女が囲いの隙間内だけ佇む姿を見えたそうです
あの日……凝視した日からあの女性は、誰かを待ってるように思えました
カバンを持って足を揃えて、いつでも来ていいように……
私が見てしまった前から、ずっとずっとその状態で誰かを待っているそんな感じに見えました
これから飲み屋に行くような感じ(見た目から)で……なにかを約束してずっと
もしかしたら、あなたかも知れませんね( *´艸`)
誰かに会えたら「おかえり」とでもいうのでしょうか?
私にもあれが、なんなのかわかりません、
ただ、人じゃないこと、それだけです(笑)!
まぁ、話はこんな感じです
大したことじゃなくてすみません!
これは実話ですが、信じなくてもいいんです
他にもいっーぱい話がありますので、暇な時にぼちぼち書きます
これよりヤバイと思ったのも何個かありますので、またそれまで!
この怖い話はどうでしたか?
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