
短編
会議室の幽霊
匿名 2日前
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小学生の頃、授業でやることがたまたま早く終わったので、担任の先生が怖い話を聞かせてくれた。
・・
先生がまだ若い頃、宿直といって先生たちが交代で学校に寝泊まりしていた。
職員室の近くには会議室があったが、職員会議は職員室、大事な話とかは校長室で会議をしていたので、会議室を会議の場所として使うことはなく、ベッドなどを置いて宿直の仮眠室として使っていた。
その夜、宿直だった先生は会議室のベッドでぐっすりと眠っていた。
真夜中に突然
バタン!!
大きな音を立てて会議室のドアが開いた。
先生は飛び起きて
「誰だ!」
と怒鳴った。
だが、返事はなく物音ひとつしない。
会議室のドアは開いていて、そこには誰もいない。
暗闇のなか静寂が広がっていた。
先生はブルブルと震えながらも、それが何であるか確かめないといけないので、近くにあった定規を護身用に持って恐る恐る会議室のドア付近にきた。
そして会議室のドアの外の廊下を見ると、廊下に真っ白な服の髪の長い女の後ろ姿があり、明らかにこの世のものではなかった。
先生は会議室に戻り、電気を一晩つけて震えながら朝まで過ごした。
後で分かったことだが、昔この学校で宿直か何かで夜遅くまで残っていた女性の先生が、真夜中に会議室近くの廊下で何者かに襲われ、刃物で刺されて殺され、朝一番で来た先生に発見される事件があったという。
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