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長編

あんたがたどこさ

匿名 17分前
怖い 1,082
怖くない 903
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けたら、……帰ってこれんの?」 するとKは、うははと笑い、「シラネ」と言った。 「おいおい……」 「まあいいじゃねーか。さ、はじめっか……。目を瞑れーっ!」 まあいいのか? と思いつつも、僕は目を瞑った。 せーの。 あんたがったどっこさ……。 「イテっ!」「あたっ」 いきなり間違えた。慣れないと意外に難しいのかもしれない。 「おいおいお前、ちゃんとやれって!」 「あははのは。ごめんごめん。次は、さ?」 「ったくよー」 頭の中でシュミレーションする。交互に交互に……さ、で飛ぶ。 いっせーの。 「……いてっ」 正面衝突。一瞬間違えたのかと思って謝りかけたが、よく考えてみると、僕は間違っていない。目を開けて見ると、Kが手刀をかざして「わりーわりー」 「次は本気で行くからよ」 僕は何だか急に馬鹿らしくなってきたが、あと一回くらいはやってみようかと思う。 いっせーのっせ。 あんたがったどっこさ、ひーごさ、ひーごどっこさ、くーまもっとさ、くーまもっとどっこさ、せんばさ……、 せんーばやーまには、たーぬきーがおってさ、それーをりょーしがてっぽでうってさ、にーてさ、やいてさ、くってさ……、 ……それーをこーのはでちょいとかーくー 「――せっ――」 前へとんで、僕は目を開いた。 四角の中に居た。成功だ。 ちょっと誇らしい気持ちになって、僕は、Kはどうかなと思い振り返った。 そこに、Kの姿は無かった。 「……え?」 右を見て、左を見て、もう一度右を見て。僕は、ははあ、と思う。全てはこのためだったのだ。『目を瞑ったままのあんどこ』などという凝ったことをさせておいて、Kは唄の途中でこっそり抜け出し、僕がおろおろするのを隠れて見て楽しむつもりなのだ。 Kの奴め。 僕は何とかしてKを見つけてやろうと思いそこら中を注意深く見渡した。グランドに身を隠せるような場所は少ない。しかし、Kは見つからなかった。うまく隠れたものだ。そうして僕は、持っていた懐中電灯で地面を照らした。グランドにKの足跡が残っているかも、と思ったのだ。 しかし、足跡は無かった。 おかしい。 その時だ、違和感を覚えた。 僕らはさっき前後左右に飛び跳ねてたはずだ。足跡はともかく、その飛んで着地した痕跡までない。地面に見えるのは、Kが描いた図形だけ。僕は二歩三歩と歩いてみた。足跡はつく。 これは、おかしくないだろ

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  • めっちゃ怖かったです、けど、戻れてよかったですね
  • 私も、危険というレッテルをどこかに貼ってみたいですね ところでレッテルってどこかに売ってるのでしょうか ホームセンターや文具・雑貨店などでは見たことがありません Amazonでもレッテルという商品はありませんでした
  • これ、なつのさんの奴だよね?
    肉団子
  • 創ったにしても好きだわ、この手の話。でもよく手毬唄で戻れるって気付いたなぁ。自分だったら試しもしないかも。
    kayaro
  • 何で友人と電話してるのに目の前で話してるんだ?
    名無し
  • 本当にあった訳ないじゃない 文章が上手いですね
  • 素晴らしい。
    だっち
  • 本当に有ったんですか? 電波関係なく写真や動画撮って欲しかったですね!!
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