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短編

共鳴

アラジン 3日前
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ある日、フリマでまだ新品の靴を見つけた。 思わずしゃがみこんで手を伸ばすと目の前に白い脚が見えた。ギョッとして顔をあげるも誰もいない・・・。気を取り直して他の物を見ると服もほぼ新品のブランド物がいくつもあった。なんでも亡くなった奥さんの服だと言っていた。そこで遠慮なく服の山を漁っていると、今度は黒髪の束に触った。変な声をあげてしまい、注目を浴びた私は恥ずかしくなって逃げた。日差しがあるのに肩が異様に冷たくて、近くの喫茶店に入った。一杯数百円の飲み物なんていつぶりだろうと思いながら熱いコーヒーに口をつけた。 しばらくして落ち着くと、喫茶のオーナーに、全く知らない人なのにさっきのことを話してしまった。話し終わると肩の冷たい感じがすーっと消えた。 すると、オーナーと聞いていた他のお客さんは笑いだした。 聞けばてっきり私がその幽霊だと思ったんだと。長いだけの黒髪に古い靴、ボロボロの服・・・。言われてみれば一人暮らしを始めてから私は身なりに気を使わなくなり、ジメジメとした生活を送っていた。でも、古い物には思い入れの強い物もあるから、気を付けるに越したことはないと言われた。それ以来、身なりには気を付けて、古い物でもある程度使ったら捨てるようにした。気分転換に出かけたりもするようにもした。 ただ、古着屋さんやフリマだけは必要がない限りは行かないようにしてる。

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