新着 短編
体育座り

こちらも数年前に、私が体験したものです。
ただあった事を話すだけなので非常に短いです。
私はよく、夜中にコンビニへ買い物に出かける事があったのですが、その日はいつもと違うコンビニに自転車で行っていました。
その帰り道でのこと。
普段はあまり通らない、家の近くの小川沿いの道から、右に曲がって細道に差し掛かったあたりで、そこには少し大きな畑が1つあるのですが、おばあちゃんが一人、その畑の端で道路側に向いて体育座りしていたんです。
曲がりきらないと分からない位置にいたので、視界上にいきなり現れたように見えましたし、自転車ごと倒れそうになるくらいには、かなりびっくりしました。
ただ、声はなんとか我慢しました。
夜なので辺りはもちろん暗かったのですが、近くの街灯の明かりで妙にハッキリと見えました。
首や腕やらに何か色付きの物を巻いていて、変な柄のカバンが近くにあって、目はこちらを向いていたものの、どこか虚ろで。
すぐに通り過ぎたはずなのに、目には割としっかり焼き付いてしまうほどには、その姿にゾッとしたのを覚えています。
その後、その謎の体育座りのおばあちゃんを見たからといって何か怪我をしたり、病気をしたということはありませんでした。
そして、近所の方に、そのおばあちゃんは畑のすぐそばの家の人で、よく深夜徘徊しては、いろんな場所で体育座りでぼーっとしている方というお話も聞きました。
ただ、私がそのおばあちゃんをお見かけしたタイミングでは、その住んでいた家は空き家な上に、そもそも、おばあちゃんは2年前に亡くなっていたそうです。
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