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コピペ 村はずれの小屋
中編

コピペ 村はずれの小屋

匿名 2016年7月14日
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村はずれの小屋 861 :本当にあった怖い名無し:04/11/29 01:47:12 ID:ULDwsM1m じっちゃま(J)に聞いた話。 昔Jが住んでいた村に、頭のおかしな婆さん(仮名・梅)が居た。 一緒に住んでいた息子夫婦は、新築した家に引っ越したのだが、 梅は「生まれ故郷を離れたく無い」と村に残った。 しかし他の村民の話では、「足手まといなので置いて行かれた」そうだ。 その頃から梅は狂いはじめた。 普通に話しをしているかと思うと、いきなり飛びかかり腕に噛み付く。腕の肉が削り取られる程に。 そんな事が何度かあると、 「ありゃあ、人の肉を食ろうておるんじゃなかろうか」と、村中で噂が広まった。 まだ子供だったJは、「なぜ警察に言わんのね?」と言うが、 「村からキチ○イが出るのは、村の恥になる」と大人は言い、 逆に梅の存在を、外部から隠すそぶりさえあったという。 風呂にも入らず髪の毛ボサボサ、裸足で徘徊する梅は、常に悪臭を放ち、日に日に人間離れしていった。 862 :733 4-2:04/11/29 01:48:44 ID:ULDwsM1m 村民は常に鎌等を持ち歩き、梅が近付くと「それ以上近寄と鎌で切るぞ」と追い払う。 そんなある日、2、3人で遊んでいた子供達が梅に襲われ、その内の1人は小指を持っていかれた。 襲われた子の父母は激怒。梅の家に行き、棒で何度も殴りつけた。止める者は誰1人いなかったという。 「あの野郎、家の子の指をうまそうにしゃぶってやがった」 遂に梅は、村はずれの小屋に隔離されてしまう。 小屋の回りはロープや鉄線でグルグルに巻かれ、扉には頑丈な鍵。 食事は日に1回小屋の中に投げ込まれ、便所は垂れ流し。 「死んだら小屋ごと燃やしてしまえばええ」 それが大人達の結論であった。 無論子供達には、「あそこに近付いたらいかん」と接触を避けたが、 Jはある時、親と一緒に食事を持って行った。 小屋に近付くと凄まじい悪臭。中からはクチャクチャと音がする。 「ちっ、忌々しい。まーた糞を食うてやがる」 小屋にある小さな窓から、おにぎり等が入った包みを投げ入れる。 「さ、行こか」と、小屋に背を向けて歩き出すと、 背後から「人でなしがぁ、人でなしがぁ」と声が聞こえた。 863 :4-3:04/11/29 01:50:18 ID:ULDwsM1m それから数日後、Jの友人からこう言われた。 「おい、知っとるか。あの鬼婆な、自分の体を食うとるらしいぞ」 その友人は、親が話しているのをコッソリ聞いたらしい。 今では、左腕と右足が無くなっている状態だそうだ。 ある日、その友人とコッソリ例の小屋に行った。 しかし、中から聞こえる「ヴ~、ヴ~」との声にビビリ、逃げ帰った。 「ありゃあ、人の味に魅入られてしもうとる。あの姿は人間では無い。物の怪だ」 親が近所の人と話しているのを聞いた。 詳しい事を親に聞くのだが、「子供は知らんでええ」と何も教えてくれない。 ある夜に大人達がJの家にやってきて、何やら話し込んでいる。 親と一緒に来た友人は、「きっと鬼婆の事を話しておるんじゃ」。 2人でコッソリと1階に降りて聞き耳を立てるが、何を言っているのかよくわからない。 だた、何度も「もう十分じゃろ」と話しているのが聞こえた。 864 :4-4:04/11/29 01:51:47 ID:ULDwsM1m 次の日の朝。 朝食時に、「J、今日は家から出たらいかん」と父が言うので、「何かあるんか?」と聞くと、 「神様をまつる儀式があるで、それは子供に見られてはいかんのじゃ」と説明した。 しかたなく2階から外を眺めていると、例の小屋の方から煙りがあがっているではないか。 「お父、大変じゃ!鬼婆の小屋辺りから、煙りが出ておるぞ」 しかし父親は、「あれは畑を燃やしておるんじゃ。下らん事気にせんと勉強せい!」と、逆に怒られた。 それから数日は、相変わらず小屋に近付く事は禁止されていた。 しかし、ある日友人とコッソリ見に行くと、小屋があった場所には何も無かったそうだ。

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