
当時、俺は浪人生だった。
国立の大学を目指して、現役時代は惨敗。
大学になっている友達も多いなか、受験生をやり直す俺だった。
5月には第1回のセンター試験模試があった。
試験は、地理歴史、公民、国語、英語、数学①、数学②、理科①、理科②の8科目にも及び、朝は8時半集合で夜は8時頃まで続く長丁場だった。
浪人生初の試験で緊張するなか会場に着くと、すぐ後ろの席が割と可愛い女の子だった。
現役生だったら他の子と一緒に来ていたりすることも多いので浪人生かなとも思った。当時は女の子の浪人も珍しくなかった。
まずはじめは、地理歴史の中から世界史を選択。
全ての問題が4択なので分からなくても25%の確率で当たる訳だが、それでも分からない問題が大部分だった。
何となくうる覚えなので、これかな?ってのを適当に選んでいく。
後ろの女の子も割と集中して解いていたようだ。
2番目の公民は現代社会を選択。
現代社会は文章の読み取りや中学レベルの常識で解ける問題もかなり出るので、社会科が苦手でも割といい点が取れる。
後ろの女の子も割とできたのか嬉しそうに微笑んでいた。
笑顔が可愛らしい子で、浪人せずに大学生になっていたら友達も彼氏も普通にできそうなのにとお節介ながら勿体無く思っていた。
3番目は国語の試験で科目選択などはないが、現代文の評論文と小説、古文、漢文の4つの大問が出る。
評論文は文章に必ず答えがあるからいいが、小説は人物の心情を直接書かれてないことまで読まないといけないからどうも苦手だ。
古文は何を言っているのかよく分からず、漢文は書き下し文にすれば意味は読み取れる。
そんな訳でいつも評論と漢文だけ点数がまともな俺だった。
そのあとは英語のリスニング試験だけはじめにあって、80分の英語筆記試験は午後になる。
リスニング試験は筆記よりはだいぶ正解しやすいが、配点はわずか50点しかない。
リスニング試験が終わると昼休みになった。
昼休みとは言っても、英語の試験が始まるまでわずか50分しかない。
俺は近くのファーストフードに行った。
バーガーやポテトを注文したが、飲み物は眠くならないようにアイスコーヒーにしてガムシロやミルクは入れなかった。
親子連れや普通のカップルも多いなか、一人でハンバーガーを食べる俺。
ふと近くをみると、さっきの女の子が店にいて一人でハンバーガーを食べていた。
少し不思議に思う俺だったが、偶然かなって思っていた。
食べ終えて試験会場に戻ると、あの女の子が先に戻っていた。
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