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枕を寄せた夜

最寄り駅鯖缶 1日前
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この話は、私が小学6年の時に体験した話である。 当時の私は前年に吸収合併によって大きくなった小学校へ通っていた。 クラスメイトが30名ほどになり、部活動に参加することも可能となっていた。 この話は部活動に関する体験談である。 その日は、初めての遠征でとてもワクワクしていたのを覚えている。 大会の会場が遠かったため、前泊して出場ということになっていた。 つまりその日に試合もなく、1日中友人たちとバスで移動し、宿でおおはしゃぎと言うわけだ。 前泊のための宿に到着し、部員全員が和室の大広間へ通された。 そこには2列に敷かれた布団が並んでおり、皆が仲の良い友人と隣で寝ようと浮足立っていた。 私は、仲の良かった友人7人で、顔を突き合わせるようにして並んでいた。 「話しやすい様に布団くっつけようよ」 その言葉で友人らと布団の枕側を合わせ、自分たちの場所を陣取った後、大浴場へと向かった。 夜は並べた布団で予定通り談笑していた。しかし、私たちは談笑し過ぎたのだ。 「いつまで起きてるんだ」 監督が大広間の扉を開け、そう言い放つ。 開かれた扉から灯りが差し込んでいる。 その灯りを背にし、監督は入口付近に腰かけた。 「全員眠るまで、ここで見張っているからな」 低い声で、そう告げられた。 「最悪~」 「小声ならバレないんじゃない?」 夜更かししながら友人と話す興奮が冷めない中、私の横に居た友人がうつ伏せの状態から腕を伸ばして上半身を起こした。 「あ、いや、早く寝よう」 友人が腕を曲げ、隣に戻ってきて第一声にそう言った。 皆、その言葉を少し不思議に思いつつも、反論することはなかった。 会話を止め、各々が布団の中に包まって眠りにつく。気が付けば外は土砂降りの雨で、大きな雨音と雷が鳴り響いていた。 いざ眠ろうと思っても、そう簡単には眠れなかった。 もぞもぞと布団の中で寝返りを打っていると、ふと頭上に気配を感じる。 ぎ、ぎ、とゆっくりとした足音に、監督が見回りをしているのだと思い、布団の中に潜った。 髪の毛が少しはみ出ていたのだろう。踏まれ、引っ張られる感覚に、必死で寝たふりをしていた。 気が付けば眠りに入っていたようで、翌朝のことだった。 「なんか…変な夢を見たんだけど…」 正面に寝ていた友人が、そう告げる。 「この宿が夢に出てきて…」 そこまで話したところで、昨夜眠ろうと言い出した友人が口を挟んだ。 「…もしかして、白い着物

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