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長編
暖簾(のれん)の先に
匿名
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暖簾(のれん)の先に

匿名
2013年2月4日
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その日は、朝から雨を含んだ重たい雪が降っていて、すごく寒かった。

俺は、夕方17時から居酒屋で働いていた。

居酒屋って言っても、チェーンとかの有名な感じじゃなくて、個人でやってる小さな居酒屋なんだ。

でも、駅前の大通りから一つ入った路地に位置するにも関わらず、結構人気はあって、週末なんかはかなり忙しかった。

それで、時刻は21時を過ぎた頃かな。

給料日前の金曜日なんだが、店内にはリーマン一人とガテン系のおっさん二人組の計二組だけ。

カウンター内には、俺と店主、店主の奥さんがいて、店内には全員あわせて6人いた。

店主が流石に困った顔して、今日はこの二組のお客さんだけで店を閉めると、耳打ちしてきた。

俺は、玄関が見えるカウンター側で野菜を仕込んでいたから、店前の人通りが多いか少ないか何となく分かる。

と言っても、膝上位まで垂れ下がった暖簾越しで足しか見えないけど、人通りは結構多かった。

スーツのズボンや高いヒールを履いた細い足が、右から左へ左から右へと横切ってるんだ。

(人通りは…あるんだけどな…。みんな不景気だから金使わないのか…)

なんて、色々考えてたら店主が二組のお客さんに、暖簾を店内に入れて店じまいしますがごゆっくりどうぞって案内してた。

それから頷いて合図を送ってきたから、俺も頷いてカウンターから出て玄関に向かった。

ガラガラって音を立てて、木が格子状に組んであるガラス戸を開けると、冷たい風が店内に入ってきた。

(うう、さみい!)

暖かい店内と違って外はすごく寒く、俺は急いで暖簾を店内に入れて、内側の暖簾掛けに引っ掛けて、ガラス戸を閉めようとした時だった。

「ちょっと、俺君。外に人が立ってるわよ」

店主の奥さんに言われて暖簾の下に目をやると、そこにはこっちに向かって両足をピッタリくっつけた足があった。

まあ、簡単に言えば、暖簾を挟んで俺とソイツが向き合ってる感じ。

暖簾をめくれば目の前に恐らく、気を付けをした姿勢で立ってる何かがいると予想出来た。

ガラス戸開けたままで冷たい風のせいかもしれないが、俺の背中に寒気が走った。

だってその足、裸足なんだよ。

しかも、灰色のような紫色のような色してて、骨と皮だけしか無いんじゃないかって位細かった。

一番印象に残ってんのは、左足に赤と白を組み合わせたミサンガをしていた事。

とにかく、オカ板とか怖話とかよく見てたから、目の前のソイツはヤバイと思って固まった。

もう、ホント身動きとかできない。

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