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短編
アステカの祭壇
匿名
アステカの祭壇
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アステカの祭壇

匿名
2016年7月25日
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前に、ある番組の心霊写真のコーナーを担当してた時のことです。

ある時、共通の特徴がある数枚の心霊写真を取り上げたことがありました。

撮影者も日時も場所もバラバラな写真なのですが、それぞれに幾何学的な形の赤い光が写り込んでいます。

写真の向きを変えると、そのいずれもが同じ台のような形になり、鑑定者はそれを「ある残酷な儀式に使う台」だと鑑定しました。

番組終了後、局にジャンジャン電話が掛かってきました。

その中には、いわゆる霊能者の方からのものが含まれていました。

彼らの言い分は、煎じ詰めれば同じ内容で、

曰く「なんというものを放送するんだ」

詳しい話は誰も聞かせてくれません。

ただ、口を揃えたかのように「2度と放送するべきではない」と。

その一方で、番組宛には同じような光の写り込んだ写真が続々と送られてきました。

「これはただ事ではない」

そう思った私達は、一連の写真を、手持ちの霊能者に片っ端から見せて廻りました。

しかし、皆がそろいも揃って「関わるのはイヤだ」と断ります。

しつこく食い下がると、その内の2人が渋々といった感じで口を開きました。

「この時期に、日本で****の祭壇がこれだけ多くの写真に写っていることがヤバい」

「こんな心霊写真は見たことがない。あり得ない。何が起こっているのか…正直怖い」

録音は停めていたのですが、確かこんなニュアンスだったと思います。

ぶっちゃけると、最初に放送した写真は実は鑑定者から持ち込まれたもので、要するにあの日のコーナーはツクリに近い構成でした。

そこで、鑑定者に詳しい事情を聞こうとしたのですが、案の定「この件にはもう関わりたくない」の一点張りで、最後には、この話を臭わせただけで3日ほど一方的に音信不通となりました。

今のところ、私達には何も起こっていませんし、番組も続いています。

ただ、写真は未だに送られてきているそうです。しかも、その数は一向に減っていない…

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