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中編

知らない看護婦さん。

だい 2020年1月5日
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少し長くなりますが読んでくだされば嬉しいです。 また、文章を書く事に慣れていないため 読みづらいかもしれませんが勘弁を。 これは、俺が小学校4年生の時 喘息で入手していた時の話だ。 俺の入院していた部屋は6人部屋で、俺のベッドは窓際にあった。 5階の病室の窓際のため、景色も良かった。 その窓から病院の敷地内の端にある看護寮が見えるんだけど、今は使われてなくて廃墟のような見た目になっていた。 ある日の夜、寝付けなかった俺は窓から景色を見ていた。 ふと、看護寮を見ると何故か3階建ての看護寮の二階の一部屋だけ明かりが付いていた。 何年も使われてないんに? そして、窓際に看護婦が背を向けて立って居るのが見えた。 田舎の病院で敷地が広く、病室と看護寮の距離があるのにナースキャップを止めているピンまで見えた。 幼かった俺は怖くてベッドに潜り込んで気付いたら朝を迎えていた。 それから、数ヶ月して。 前回の事なんか忘れてて また眠れずに窓から景色を見ると、今度は看護寮の屋上が明るい。 なんだろう? 目を凝らすとそれは、人の形をした炎が屋上で立って燃えていた。 オレンジや緑の炎は消える様子もなく燃え続けている。 看護婦さんとかに言えば良かったのに、子供だった俺は怖くて怖くて、またベッドに隠れてしまい朝を迎えた。 翌朝、看護寮の屋上を見るが何事もない いつもの汚れたコンクリートの屋上だった。 さて、前置きが長くなったが これからが俺の初めての心霊体験で、体験した話の中でランキング上位の話になる。 長い入院生活の中でベッドの位置を変えるイベントがあり、今度は廊下側のベッドになった。 今思えば学校の席替えみたいな感じで看護婦達が子供達の為にしたのだろう。 前回の2つの体験から長く時間が空いた夜中 またまた、眠れなかった俺は部屋から出てすぐのナースステーションに行こうと廊下に出た。 俺の病室は端にあるのだが、廊下を出て左に6人部屋が7部屋ぐらいはある長い廊下がある。 結構な距離の長い廊下の端に看護婦さんが立っていた。 その看護婦は俯いていて顔は見えなかったが、知らない看護婦だ。 長年の入院生活で、看護婦の顔は全部憶えているし、この時間に他の階の看護婦が違う階に来る事もない。 誰だあれは? なんだ、この違和感は? あぁ、わかった。 こんなに離れていて暗い廊下なのに ひび割れた爪や所々皮のなくなった腕や土気色した肌がハッキリ見えるんだ。 次の瞬間それは 目の前に居た。 気付いたら目の前に瞬間移動でもしたかのように立っていた。 そこから記憶がなく、気がつけば朝だった。 夢だったのか? ベッドから降りようとするとスリッパがない。 普段は並べてベッドの側にあるのに。 あぁ、夢じゃなかったのか。 廊下の近くで慌てて脱げたのかスリッパが転がっていた。

後日談:

  • 後日談になる。 看護婦さんや、同じ部屋の女子高生達が教えてくれた話だ。 例の看護寮が使われなくなった理由が 昔、看護婦と先生が付き合っていたんだが 先生には妻子が居た。 それを知った看護婦は、看護寮の屋上で灯油だか何かを浴びて自分に火をつけて自殺したらしい。 俺が見た一連の看護婦は、その人だったのかもしれない。

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