
中編
行きは怖いが帰りはよいよい
えい 2018年1月28日
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このタイトル。
本来なら 行きはよいよい 帰りは怖い ですが…
今回は 逆で 行きは怖いが帰りはよいよいって感じの話です。
もう 20年以上も前の事なので 場所がはっきりしませんが H県のある寺院に行きました。
敷地を回り 建造物を眺めながら 友人と二人でのんびり 歩いていると 友人が 寺院の敷地から 神社に上がれる 看板を見つけました。
友人 「あっ鳥居があるよ?あ~神社があるみたい。行ってみよ~。」
そういって スタスタ歩いて行く友人の後を追い歩いて行くと 確かに上に神社がある様でした。
友人 「見て!! この階段 !? 石大きすぎ‼ 」
私 「うわぁ凄いね!! 階段を上がるじゃなくて登るレベルじゃない? 」
友人 「行ってみようよ‼ 」
私 「えっ⁉ 昇るの?これ……。」
友人 「折角来たんだし 行こうよ‼ 」
私 「じゃあ少しだけ 行ってみるか‼」
と 入り口で喋って 鳥居をくぐった瞬間 何か嫌な感じがしましたが 敢えて言わず 石段を昇って行きました。
途中 竹が生えていたのですが どの竹も枯れていて 雑草の様な草も 枯れていました。
私 「竹って結構 強い植物だけど 何で枯れてるんだろう?草まで枯れてるし……。」
友人 「除草剤でも 撒いたんじゃない?草を枯らそうとしたら 竹も枯れたみたいな…。」
私 「そうかなぁ?でも 何か嫌な感じがするんだけど……。」
友人 「またぁ~ 気にし過ぎだって‼ 」
私 「下じゃ 鳥の鳴き声とかしてたけど…ここは鳥の鳴き声もしないし…なんか暗くない?」
友人 「そうかなぁ?良くわかんないや‼」
そんな話をしながらも 上にある 神社を目指して昇って行きました。
石段の高さが よじ登る感じなぐらいあったので( 感覚として )疲れてしまい 途中で休憩した時もどう 辺りを見ても ご利益がありそうな 神社では無いような気が取れずにいました。
私 「何か 下と雰囲気違うね。まるでここだけ 空間が死んでるみたい…。」
友人 「そう言われるとそんな感じもするけど…単に 木が覆い被さってるから そう感じるんじゃないの?」
私 「ん~そうかなぁ?」
友人 「取り合えず 上に行けば分かるでしょ?」
少し休んだ後 また 石段を昇りました。
そうして やっとの思いで 着いた 先にあったモノは 頭と腕が無い お地蔵様でした。
友人 「うっそ……何?このお地蔵様?なんで 頭と腕が無いの?!」
私 「荒れすぎてて 嫌な感じしかしないんだけど?ここ離れた方がいいわ。」
友人 「あっ⁉」
私 「何?」
友人 「あそこに階段がある。まだ上に行けるみたい。」
私 「ここにいるよりはマシか…。」
私達は 嫌な気を放つ神社とお地蔵様を後にして 更に 上に昇れる階段を上がって行く事にしました。そこの階段は 普通の高さの 木材を使って作った 階段でした。
階段を昇って行くと そこはちょっとした 広場になっていて 草も普通に生えていました。
友人 「見て! あそこ社がある‼」
私 「何でこんな所に…。」
友人 「でも何か新しい感じがするよ?何でこんな所にあるのか ちょっとだけ 気味悪いけどね…。」
私 「何かここ……下の神社と関係あるのかも知れないけど…何かうまく言えないけど不思議な感覚。」
社が新しい感じがあったので その社にお参りをして また 元来た道を帰りました。
下の神社まで 降りて来ると……
私 「あっ 空気が変わってる⁉ 」
友人 「えっ⁉ 」
私 「さっきと全然違う!! 暗く無いし…明るくなってる⁉」
友人 「ん~そう言われれば何と無く そんな気が……あっ‼」
友人・私 「鳥の鳴き声がする ‼ 」
少し大きめの石段を降りて来て 鳥居をくぐり また鳥居をくぐって みましたが…やはり 行く時としたら 全然 明るくなっていました。
あそこは何だったのかな?
と いう話でした。
お付き合い頂きまして 有り難う御座いました。
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