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長編

調理補助の仕事

くろ 3日前
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聞いてみると 「実はこの船で事故で亡くなった新入社員が居たんだけど…亡くなる前まで君の部屋使ってたんだよね」 あー聞くんじゃなかったと後悔しました。 ですが聞いてしまった以上は後に引けません。 その子は車両倉庫の中で車両案内をしてた際に誤って柱とトラックに挟まり即死してしまった。 想像の斜め上の話しすぎて私自身固まってしまい、社員さんから 「もしあれなら部屋変えて貰ったら?」 との話をされた後の休憩時間に上司に直談判し出来るなら部屋を変えてほしいと懇願しました。 結果は勿論今はまだ無理だから待ってほしいとの一言でした。 仕方なく隣の部屋の子にお願いして隣の部屋で寝たり、隣の部屋の子が私の部屋に来て一緒に寝たりしてくれました。 それからまた1週間が過ぎた頃、上司から客室の一室でよければとのお話を頂きすぐさま移動しました。 私自身これで一安心でした。 7月も終わりかけ、日中の気温は30度を越え港近くの町ではお祭りが催される時期でした。 停泊の日もたまにあり、船から降りて縁日を見て回ったり仲良くなった社員の方と食事に出掛けたりと日々充実していました。 その日はレストランの利用者がいつも以上に多く、仕込みしてある食材もどんどん無くなって次々食材を仕込んでは出しての繰り返しでした。 ピークが終わりいつもより早めに上げてもらえた為(19時頃)、部屋に帰った私は軽く寝てからシャワー浴びよう…と寝てしまいました。 一時間は経ったでしょうか… ふと目を開けて寝返りを打とうとすると体が動きません。 これ…金縛りだ…近くに何かいる?…近づいてくる。 最初こそボソボソと何か呟いているだけなのですが、徐々に徐々にですがはっきり言葉が聞こえ遂に私の耳元で囁くのです 無限耳鼻舌身意…無色声香味触法… そう。聞こえたのは男性の声での“お経”でした。 体が動かない上に、目も見開いたまま閉じられません。 感覚は30分以上ですが実際はもっと短いと思います。 その時ふと頭をよぎりました。 「もしお前が何か霊的な物、それに属するものに何かされた時は 私には何も出来ません と心で強く願いなさい。俺の血を引いてしまってるから子供達はそういったものを感じ取りやすいかもしれないから覚えておきなさい。」 私がまだ小さい時から耳が痛くなるほど父に言われていた言葉でした。 心の中で私には何も出来ません…貴方を助けられません…と何度も何度も唱えまし

後日談:

  • ちなみに私の父親は何も居ない筈なのに説教をしていたり、唐突に家の中に塩を撒いたりする人で視ることも感じることもできたそうです。 母はそれを頭おかしくなったんかな?と眺めていたと聞いています笑 私自身はとある民族の血が濃く、そういったものに好かれやすいのだと父から教わりました。 現在父はその力?能力?は無くなったと言っていましたが、今でもたまに感じることはあるようです。 この体験は父にも相談しましたが、 お前なら聞こえるかもしれないとそれは来ていたのだろう。もし、耳元まで来ているときに振り向いていたらどうなっていたかもわからん。 と言われ、かなりゾッとしました。 振り向きたくも無いんですけどね。

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